肝斑の原因 シミのメカニズム

紫外線にあたると、肌を守るためにメラニンが作られ、それがシミに。

シミはごく薄い表皮の中で発症します。

表皮は表皮細胞(ケラチノサイト)、色素細胞(メラノサイト)などからなり、厚さわずか0.1〜0.3ミリの中は4つの層に分かれています。
一番下の基底層にあるメラノサイトが、シミのもととなるメラニンをつくり出します。

メカニズム図

お肌の色素沈着の正体はメラニン

メラニンの説明図

皮膚の構造で、いちばん外側にあるのが表皮。4層になっている表皮の大部分がケラチノサイトという表皮細胞です。4層のいちばん下の基底層に、約36個の基底細胞に対して1個といわれる割合で分布しているのがメラノサイト。メラニンは、そのメラノサイトで作り出されています。メラニンの量が増えすぎると、ケラチノサイトの部分で色素沈着がおこり、シミとなって現れます。

でも、メラニンは本来、悪者ではありません

シミのもとがメラニンであるとすれば、人間のカラダにとってはありがたくないもののようですが、本来メラニンは、紫外線から肌細胞を守るために作られます。紫外線を長時間浴びたり、強い紫外線に無防備でいると、それに応じてメラノサイトが活性し、メラニンの生成が盛んになります。その結果、ケラチノサイト内に送られるメラニンの量も増加します。

ターンオーバーとともに、メラニンもさよなら

一度たまったメラニンは、それぞれの細胞と運命をともにします。表皮は、基底層のケラチノサイトが細胞分裂して徐々に生まれ変わり、古い細胞が押し上げられ、最終的にアカとなって排出されるという「ターンオーバー」を繰り返しています。メラノサイトから作られ、ケラチノサイトを守っていたメラニンもお役御免となり、一緒に排出されていきます。

ターンオーバーが追いつかなくなると、メラニンが溜まり、シミに

ところが、加齢やさまざまな要因でターンオーバーのサイクルが遅くなればなるほど、メラニンも排出されず、皮膚の中に残ったままとなります。紫外線を浴びることによってどんどん増えるメラニンと、ターンオーバーが追いつかなくなって消えていかないメラニン。これがシミの原因となります。