シミの改善法としては、美白ケアやビタミンC補給が一般的。また、皮膚科においては、レーザー治療や光治療、ケミカルピーリングなどシミ治療の選択肢が広がっています。そんななか、肝斑(かんぱん)には主にのみ薬による治療法が用いられます。トラネキサム酸の内服薬は、メラニンをつくり出すメラノサイトに信号を送る「メラノサイト活性化因子」のはたらきを抑え、肝斑の生成を抑制します。ビタミンCやハイドロキノンなど美白外用剤を組み合わせて処方する場合もあります。体の内側からおだやかにはたらきかけるのみ薬は、有効な治療法の一つといえるでしょう。
トラネキサム酸が主成分のOTC医薬品(市販薬)「トランシーノⅡ」は、「しみ(肝斑に限る)」という効能効果が認められたのみ薬です。毎日服用して、2カ月が効果の目安となります。