風邪(かぜ)の対策

風邪(かぜ)をひいてしまったらどうする?

風邪(かぜ)をひいてしまったら、症状を和らげるくすりを上手に使いながら、安静にし、水分や栄養補給をして、体が自分の力で治るのを助けましょう。通常の風邪(かぜ)であれば多くの場合、数日で症状が治まります。

医療機関(病院)での受診をおすすめする場合と、市販薬等でセルフケアできる場合

医療機関(病院)での受診をおすすめする場合

  • 39度を超える発熱(急激に38度を超える場合も)
  • 黄色や緑色の鼻汁、たん(細菌による二次感染が疑われるため)
  • ひどい、あるいは長く続く咳・たん(他の呼吸器疾患などが疑われるため)
  • ぜんそくなどの慢性呼吸器疾患、糖尿病、心疾患などの基礎疾患を持っている場合(重症化しやすいため)
  • インフルエンザが疑われる場合
    →インフルエンザについてはこちら

市販薬等でセルフケアできる場合

  • 症状が上記のように重くない場合

風邪(かぜ)薬の役割=ウイルスではなく諸症状に効く+ウイルスと戦う体を助ける

市販の風邪(かぜ)薬に、直接ウイルスに効くものはありません。
風邪(かぜ)の治療は、体がしっかりとウイルスと戦い自然治癒に向かえるよう、サポートすることが重要です。市販の風邪(かぜ)薬は、熱や頭痛、くしゃみ、鼻水、咳など、体力を消耗するつらい症状を和らげて、ウイルスと戦う体を助けるために使います。

・くしゃみや鼻水
鼻の粘膜にウイルスが付着すると、異物を攻撃しようと肥満細胞(免疫反応にかかわる細胞)が反応しヒスタミンという物質が出ます。これが知覚神経を刺激してくしゃみや鼻水を出すので、これを抑えるためには抗ヒスタミン薬を配合したくすりが効果を発揮します。また、鼻水の分泌を元から抑える成分が配合されている風邪(かぜ)薬もあります。
・咳(せき)
外からウイルスが入り込むと、咽頭や気管、気管支などの気道の粘膜表面にあるセンサーが感じ取ります。その刺激が脳にある咳中枢に伝わると横隔膜や肋間膜などの呼吸筋に指令が送られ、咳(せき)が起こります。咳(せき)には、気道にたまったたんを外に排出する役割もあります。
ただし、過剰な咳(せき)はのどを痛めたり体力を消耗させるおそれがあるので、咳中枢に作用して咳反射を抑える鎮咳成分や、たんの排出をうながす去痰成分を配合した風邪(かぜ)薬を選ぶとよいでしょう。
・のどの炎症
ウイルスが体に侵入すると、体が異物であるウイルスと戦う(免疫システム)ことで炎症が起こり、のどのはれや痛みを引き起こします。のどのはれや痛みの症状があるときには、炎症を起こす「プラスミン」という物質の異常な活性化を抑え、炎症症状を改善するトラネキサム酸を配合している風邪(かぜ)薬を選ぶと良いでしょう。
・熱
ウイルスに感染し炎症が起こると、プロスタグランジンやプラスミンなどの化学物質が出ます。プロスタグランジンが体温調節中枢に指令を送ることで熱が出るので、解熱剤にはプロスタグランジンを抑える働きを持つ非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンが配合されています。

風邪をひいても、熱以外につらい症状が見られない場合には、風邪(かぜ)薬ではなく、解熱鎮痛薬を使ってみてもよいでしょう。解熱鎮痛薬に含まれるロキソプロフェンナトリウム水和物、イブプロフェン、エテンザミドなどは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)です。

風邪(かぜ)の症状とくすり

咳(せき)が出るしくみ

くすりの選び方と注意点=自分の状況と症状に合わせてくすりを選ぼう

薬局の店頭で和らげたい症状を伝え、自分に合った成分を含んだくすりを選びましょう。運転する人、妊娠中や授乳中の人、持病がある人は選べる成分が異なるので伝えるようにしてください。また、以前に風邪(かぜ)薬で副作用が出た人は、薬剤師に副作用の出にくいものを相談するとよいでしょう。
のみやすさや携帯性、服用回数なども生活リズムを考慮して選ぶとよいでしょう。

症状に合わせたくすり選び

このほか、のどを直接殺菌・消毒するうがい薬や、のどの炎症を抑えて粘膜を保護するトローチも有効です。また、複数の症状が重なった場合には、複数の成分が含まれている総合感冒薬もおすすめです。

妊娠中・授乳中に風邪(かぜ)をひいたら

妊娠中や授乳中でも使えるくすりがあります。成分によっては赤ちゃんに影響する可能性もあるので、まずはかかりつけ医に相談しましょう。不要なくすりをできるだけ避けるため、総合感冒薬より、和らげたい症状に応じたくすりを選ぶほうがよいでしょう。
また、ウイルスと戦う体を助けるため、栄養ドリンクの摂取もおすすめです。風邪(かぜ)などでの発熱による消耗、産前産後の栄養補給を効能効果としたものが、コンビニなどでも気軽に入手できます。

妊娠・授乳中時の薬との付き合い方(くすりの基礎知識)はこちら

その他風邪(かぜ)のセルフケア

安静、保温、栄養が風邪(かぜ)の養生3原則

ウイルスと戦う体を助けるため、まずは無理をせず安静にしてゆっくり休むことです。部屋を暖かくして保温を心がけ、体を冷やさないようにしましょう。高熱が出たときは発汗のため脱水症状を起こしやすくなるので、こまめな水分補給を心がけましょう。
風邪(かぜ)のときにお風呂に入ってはいけないという根拠はありませんが、脱水や湯冷めにつながらないよう、入浴後の水分摂取と保温に注意しましょう。
抵抗力を高めるには栄養が欠かせません。消化のよい良質のたんぱく質やバランスのとれたビタミンなど、体力の消耗を補う栄養価の高いものをとるようにするとよいでしょう。

他人にうつさない配慮も必要

風邪(かぜ)をひいたら他人にうつさない注意も必要です。なるべく人混みに出ないようにし、ウイルスを含んだ咳やくしゃみの飛沫をまき散らさないよう、マスクをするなどの配慮をしましょう。

(コラム)葛根湯は「ひきはじめ」におすすめなのはなぜ?

葛根湯は、風邪(かぜ)のひきはじめに効く漢方薬です。7種の生薬(葛根・麻黄・大棗・桂皮・芍薬・甘草・生姜)が配合されています。このうち麻黄のエフェドリンという成分は、ウイルスと戦うために体が発熱するのを助け、発汗を促すことで風邪(かぜ)を早く回復させる作用があります。そのため、すでに汗をかいている人、風邪(かぜ)が長引いて体力が低下している人には向いていません。
葛根湯は「風邪(かぜ)かな?」と感じたタイミングで服用するのがおすすめです。

風邪(かぜ)対策をサポート

ルル

総合かぜ薬

ビタミン含有保健剤

プレコール

総合かぜ薬

カコナール

葛根湯

TOPへ