のどが痛い、イガイガ感や違和感がある……のどが痛くなる原因には、空気中のほこりや花粉、喫煙や声の出し過ぎなどが原因の「のど単体で起こるもの」と、風邪やインフルエンザ、扁桃炎など「細菌やウイルスの感染によるもの」とがあります。
「のど」というのは、鼻の奥(鼻腔)から声帯がある気管入り口までの空気の通り道と、口から食道に向かう食べ物の通り道の総称のことで、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)からなっています。
咽頭は鼻の奥から食道の入り口までの部分を指し、上咽頭・中咽頭・下咽頭の3つに分かれています。喉頭は、いわゆる「のどぼとけ」にあたる部分を指し、のどの入り口の両側にあるのが扁桃(正しくは口蓋(こうがい)扁桃)です。

鼻、口、のどはそれぞれつながっており、呼吸をする、ものを飲み込む(嚥下)、声を発するという3つの大きな機能をもちます。
そして、のどの内壁では、吸い込んだ空気中の異物を粘液に付着させ、繊毛運動によって外に出そうとする感染防御システムが備わっています。

のどは、呼吸や食べ物の入り口として細菌やウイルスにさらされやすい部位です。そのため、粘膜によって保護され、異物の侵入を防ぐ防御機能が備わっています。
タバコの煙や花粉、ほこりなどの刺激を受けたり、ウイルスや細菌が侵入したりすると、免疫反応の一環として粘膜に炎症が起こります。炎症によって神経が刺激されることで、のどに痛みや違和感が生じます。
また、空気が乾燥すると、のどの粘膜も乾燥して、繊毛の動きが低下するなど、防御機能が弱まることがあります。その結果、異物を排除しにくくなり、感染や炎症が起こりやすくなります。
異物の侵入によるものではありませんが、大声の出しすぎなど、のどの酷使やがんなどの病気が原因となって、炎症や痛みを引き起こすこともあります。

喫煙や大声の出しすぎなど、のどへの刺激となるような原因が思い当たらないときにのどが痛む場合は、ウイルスや細菌への感染などを疑ってみましょう。
のどの痛みを引き起こす主な病気として、以下のものが挙げられます。
| のどの痛みを引き起こす病気 | 原因や関連するウイルス・細菌 | 特徴 |
|---|---|---|
風邪 |
ライノウイルス | 風邪の原因の約30~40%を占めるウイルス。 |
| コロナウイルス※ | ライノウイルスの次に多く、主に冬に流行する。鼻やのどの症状を起こす。 | |
| RSウイルス | 冬に流行するとされてきたが、近年は夏に流行するケースも確認されている。乳幼児に感染すると気管支炎や肺炎を起こす場合がある。 | |
| パラインフルエンザウイルス | 鼻やのどの風邪を起こすウイルスで、子どもに感染すると重症になりやすい。 | |
| エンテロウイルス | 夏に流行するウイルス。風邪の症状のほか、下痢を起こしたりする。 | |
プール熱 |
アデノウイルス | 冬から夏にかけて多い。咽頭炎や気管支炎、結膜炎なども起こす。 |
インフルエンザ |
インフルエンザウイルス (A型、B型、C型) |
鼻やのどなどの上気道の粘膜に感染して起こる病気で、高熱や頭痛、筋肉痛や関節痛などの全身症状を起こす。 |
ヘルパンギーナ |
ポリオウイルス、コクサッキーウイルスA群(CA)、コクサッキーウイルスB群(CB)、エコーウイルス、エンテロウイルス(68~71 型)など | 急性のウイルス性咽頭炎。乳幼児を中心に夏に流行する。 |
溶連菌感染症 |
A群溶血性レンサ球菌 | 子どもに多いが大人でもかかる感染症。乳幼児では咽頭炎、年長児や大人では扁桃炎が現れる。 |
扁桃炎 |
アデノウイルス、エンテロウイルス、A群溶血性レンサ球菌、黄色ブドウ球菌など | 子どもから青年期にかけてよく見られる。のどの痛みのほか、高熱を出すことがある。 |
アレルギー性鼻炎 |
花粉やハウスダストなどのアレルゲン | 鼻がつまって口呼吸になることでのどの痛みを生じるほか、花粉によってのどにイガイガとした刺激を感じることもある。 |
声帯炎 |
大声や長話などによるのどの酷使、ウイルスや細菌感染 | 喉頭炎のうち、声帯にできた炎症のこと。声のかすれを伴う。 |
副鼻腔炎 |
風邪の原因ウイルスのほか、インフルエンザ菌、肺炎球菌、モラクセラ・カタラーリスなど | 鼻がつまって口呼吸になるとのどの痛みを生じることがある。風邪によるウイルス感染から細菌感染に移行して副鼻腔炎になることが多い。 |
のどの腫瘍 |
喉頭がん・咽頭がんなど | 症状として、のどの違和感や痛みを生じることがある。飲酒や喫煙が発症リスクを高める要因として知られている。 |
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