空き家プロジェクトの進行状況を
レポートしていきます。
思い出の家から生まれる、
世界にひとつのくすり箱
かぜ薬「ルル」が取り組む「空き家プロジェクト」。
解体される予定の空き家から、家族の思い出が宿る資材を譲り受け、
職人の手によって世界にひとつだけのくすり箱へと生まれ変わらせる取り組みです。
住まいとしての役目を終えた家に、新たなかたちで命をつないでいく。
このプロジェクトでは、空き家に刻まれた家族の記憶と、その再生の過程を追いかけていきます。
約10年、静かに時を重ねていた家
今回舞台となったのは、ある家族が長年暮らしてきた一軒の家。
両親が亡くなってから約10年もの間、空き家となっていました。
やがて、跡地に次の世代の家を建てることが決まり、
家族みんなで家の整理と掃除を行い、解体へ向けた準備が始まりました。
その家には、家族の思い出が数えきれないほどありました。
近所のお祭りや季節の行事があるたびに親戚が集まり、子どもたちは何人も一緒にお風呂へ入り、
畳の上ではゲームや遊びに夢中になる。にぎやかな笑い声が絶えない、家族の時間が流れる場所でした。
暮らしの記憶が残る資材たち
今回、この家からいくつかの資材を譲り受けることになりました。
ひとつは、長年キッチンで使われていた食器棚。
祖母の代から家族の食卓を支え、毎日の暮らしを見守ってきた家具です。
もうひとつは、増改築によって生まれた廊下の隙間をつなぐために、祖父が手作りした木の渡り廊下。
家族の暮らしの中から生まれた、小さな工夫の跡が残されています。
そして、2階の子ども部屋へ続く階段のそばにあった、大きな梁の木材。
長い年月、この家そのものを支えてきた存在です。
家の記憶を、これから先へ
家族の時間を見守り続けてきたこれらの資材は、これから職人の手によって、
世界にひとつだけのくすり箱へと生まれ変わっていきます。
住む人がいなくなった家に残されていた記憶が、
新しいかたちとなって、これから先の暮らしへ受け継がれていく。
空き家だったこの家の物語が、また始まります。
