筋肉痛がひどい場合は数日で治らず、階段の上り下りにも苦労するなど、日常生活に支障をきたす人もいます。筋肉痛に悩まされることのないよう、日頃から運動の習慣をつけておくとよいでしょう。
毎週登山をしている人は、1年に1回しか登らない人より登山での筋肉痛になりにくいものです。実際に、1回目は激しい筋肉痛が起こった運動を数週間後にもう一度行うと、2回目の運動で起こる筋肉痛は1回目のときよりも軽度だったことを報告した研究もあります。この現象は「繰り返し効果」と呼ばれ、2か月程度は効果が残ると考えられています。使う筋肉が同じ部位で、運動間隔が短ければ、筋肉痛にはなりにくくなるのです。
週に数回程度のウォーキングや簡単なストレッチを行うなど、運動習慣を身につけておくとよいでしょう。
しっかりとした筋肉をつくるためには、運動とともに、疲労した筋肉を回復させる休養と、バランスのとれた栄養の摂取が大事です。たくさん運動をした日の食事は、筋肉をつくる材料となるたんぱく質、疲労回復に役立つビタミンB群などをしっかり摂りましょう。
運動前や後のストレッチが筋肉痛の予防になることを明確に示した研究はありませんが、やらないよりはやっておいたほうがよいと考えられています。ケガの予防のためにも、運動前にはストレッチを行いましょう。また、運動後にクールダウンとしてストレッチを行うことで、心身のリラックス効果や疲労回復効果が期待できます。
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