筋肉痛の対策

筋肉痛になったらどうする?

運動が原因の筋肉痛は、セルフケアにより痛みを軽減できる可能性があります。ストレッチや入浴で血行をよくし、バランスのとれた食事と十分な休養をとりましょう。痛みがつらいときは炎症を抑え、痛みをやわらげる成分を配合したOTC医薬品を使うのもおすすめです。

医療機関での受診をおすすめする場合と、セルフケアできる場合

医療機関での受診をおすすめする場合

次のような場合には病院に行きましょう。筋肉痛ではなく、リウマチ性多発筋痛症、線維筋痛症、内分泌疾患などの病気やケガが原因で筋肉に痛みが生じている場合もあります。

  • 1週間以上経っても痛みが取れない場合
  • OTC医薬品の外用鎮痛消炎薬を5~6日間ほど使用しても症状がよくならない場合

セルフケアできる場合

運動後の筋肉痛は、セルフケアによって痛みの軽減が期待できます。次のようなことを試してみるとよいでしょう。

  • シャワーですまさず、ぬるめのお湯にゆったりつかる。
  • 筋肉痛がある部分を軽く動かしたり、ストレッチを行ったりする。
  • 筋肉をつくる材料となるたんぱく質や疲労回復に役立つビタミンB群などを含むバランスのとれた食事を摂る。
  • しっかりと休息をとる。

筋肉痛軽減のためのセルフケア

筋肉痛に効果のあるくすりの選び方と注意点

筋肉痛がつらいときは、炎症を抑え、痛みを鎮めるロキソプロフェンナトリウム水和物、フェルビナク、サリチル酸グリコールなどの成分が入っている外用鎮痛消炎薬(湿布薬など)を利用して痛みをやわらげるとよいでしょう。

くすりで筋肉痛を抑える仕組み

外用鎮痛消炎薬に含まれる成分

分類 主な成分 用途
鎮痛消炎成分 ロキソプロフェンナトリウム水和物
サリチル酸グリコール
インドメタシン
ケトプロフェン
フェルビナク
ジクロフェナクナトリウム など
炎症による痛みをやわらげる
冷感成分 メントール
dl-カンフル など
患部を冷やす
温感成分 トウガラシエキス(カプサイシン)
ノナン酸バニリルアミド など
患部を温める
抗炎症成分 グリチルリチン酸 など 炎症を抑える
生薬成分 オウバク
サンシシ
アルニカチンキ など
殺菌作用がある
抗炎症作用がある
血行改善成分 ビタミンE 血行を改善する

以下の人は、注意が必要です。

  • 皮膚が敏感な人=かぶれやすいことがあるので注意が必要です。
  • 妊娠中の人、子ども、ぜんそくを起こしたことがある人=消炎・鎮痛成分の中には使用について注意が必要なものもあるため、購入前に薬剤師に相談しましょう。

(コラム)インフルエンザのとき筋肉痛のような症状が起こるのはなぜ?

インフルエンザや高熱を伴う重い風邪にかかると、筋肉痛のような症状が起こることがありますね。これは、体内に侵入した細菌やウイルスに対して、人間に備わっている免疫機能が働くために起こるものだと考えられています。免疫機能の働きにより体内で炎症が起こり、筋肉痛や関節痛を引き起こします。風邪やインフルエンザの症状が治まれば、筋肉痛も解消されます。治るまで安静にしておきましょう。
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