インフルエンザの対策

インフルエンザにかかったらどうする?

風邪と共通した症状を持つインフルエンザは、急激に重症化することもあります。高熱が続く、呼吸が苦しいなど具合が悪い場合は、早めに医療機関を受診しましょう。特に、乳幼児や高齢者、持病のある人や妊娠している人などは、重症化や合併症が起こりやすくなります。早めにかかりつけ医に相談してください。

医療機関での受診をおすすめする場合

比較的急速に38度以上の発熱があらわれ、咳やのどの痛み、全身の倦怠感を伴う場合はインフルエンザに感染している可能性があります。抗インフルエンザウイルス薬の服用により、早期の症状改善が期待できるため、早めに医療機関を受診しましょう。
また、下記のような重症化のサインがみられる場合は、すぐに医療機関を受診してください。

重症化のサイン
【大人の場合】 【小児の場合】
  • 呼吸困難または息切れがある
  • 胸の痛みが続いている
  • 発熱が続いている
  • 脱水の可能性がある(下痢・嘔吐などで水分が取れないなど)
  • 症状が長引いていて悪化してきた
  • 呼吸が速い、息苦しそうにしている
  • 顔色が悪い(青白いなど)
  • 嘔吐や下痢が続いている
  • けいれんしたり呼びかけにこたえない
  • 症状が長引いていて悪化してきた

受診が早すぎると正確な診断が得られないことも

発症直後はウイルスの量が少なく、検査の結果が陰性になることがあります。検査は発熱後12時間以上経過してから受けることが一般的におすすめとされています。

治療には医師の処方による抗ウイルス薬を使用

インフルエンザの治療には、抗インフルエンザウイルス薬が使われます。服用すると熱が下がるまでの期間が1〜2日ほど短くなり、ウイルス量も減らすことができます。さらに、重症化を防ぐ効果も期待できます。ただし、症状が出てから2日(48時間)を過ぎて服用を始めても、十分な効果は得られないとされています。

抗インフルエンザ薬の種類

国内で使用されている代表的な抗インフルエンザウイルス薬は、表の通りです。
インフルエンザは自然に回復することも多いため、抗インフルエンザウイルス薬はすべての方に必須ではありません。軽症の場合など、医師の判断で処方されないこともあります。くすりを使うかどうか、またどの種類を選ぶかは、受診した時期や症状の程度によって異なります。使用方法や用量、期間については、必ず医師の指示に従ってください。

分類 投与経路
オセルタミビルリン酸塩 内服
ザナミビル水和物 吸入薬
ペラミビル水和物 点滴
ラニナミビルオクタン酸エステル水和物 吸入薬
アマンタジン塩酸塩※ 内服
バロキサビル マルボキシル 内服
  • アマンタジン塩酸塩はA型にのみ有効

小児・未成年者の異常行動に注意を

インフルエンザにかかったときに、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、意味なく歩き回るなどの異常行動が報告されています※1。ごくまれですが、転落などの事故につながり、命を落とした例もあります。こうした行動は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず発生しており、くすりとの因果関係はわかっていません。
異常行動は小学生以上の小児や未成年の男性に多く(女性にもみられます)、発熱から2日以内に多く起こることが知られています。そのため、少なくとも発熱後2日間は子どもを一人にせず、玄関や窓の施錠、ベランダに面していない部屋で寝かせるといった対策を取ることが大切です。

インフルエンザのセルフケア

安静・保温・栄養がウイルスと戦う3つの武器

発熱や咳といった症状は、体がウイルスと戦っている証拠です。まずは体を冷やさないよう温かくして、安静にしましょう。また、症状がある間は水分の摂取も必要です。汗をかいたときなど、脱水症状の予防のためにもこまめに水分を補給しましょう。
さらに、抵抗力や免疫力を高めるために、しっかり食べて十分なエネルギーを確保することが大切です。食欲がないときは冷たい果物やアイスクリーム、ゼリーなど、のどを通りやすいものを選ぶと良いでしょう。

インフルエンザにかかったら

他人にうつさない配慮も必要

インフルエンザの感染を広げないためには、「うつさない」ことが大切です。熱が下がっても他の人にうつる可能性があるため、症状が治まってから2日間は外出を控え、自宅で安静に過ごしましょう。
同居する家族、特に重症化しやすい高齢者とはできるだけ接触を避け、別の部屋で静養することをおすすめします。咳が出るときは患者さん本人がマスクをつけ、お世話をする家族も念のためマスクを着用しましょう。
また、こまめに手を洗う、1時間に1回程度、短時間窓を開けて換気するなど、家庭内での感染予防にも取り組みましょう。

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