実際のミノンユーザーの話をもとに、映画監督のタナダユキさんが映像化。ミノンが寄り添ってきた「敏感期」のエピソードをお届けします。
※物語はフィクションです。
「わが子が泣きやまず、母親が抱っこを交代してくれたことでホッとしてしまった父親」というのは、実際にある話より拾い上げています。慌ただしい子育てのさなかでは、気持ちを伝えたり、相手を労ることが難しい場面もたくさんあると思います。でも、ほんの少しだけ、心の内を伝えることができたなら。伝えられた言葉に、ほんの少しだけ、心を寄せることができたなら…。そんな想いを込めました。
子どもができ、うれしさに満たされても、それと同じくらいの不安や迷い、葛藤が生じることもきっとあるでしょう。だからこそ、ほんの少しの歩み寄りやおもいやりで、かけがえのない命を守れたなら、それは素敵なことだと思うのです。
大人になるにつれて失いがちな大切なこと、それはもしかしたら、自分が自分を信じてあげることかもしれません。承認欲求で溢れかえる現代、裏を返せばそれは、真っ直ぐに自分を信じることが困難になっているからとも言えるでしょう。
今回は娘と母のお話です。誰しもが記憶にはないだけで、小さな子どもの頃には、何度転んでも起き上がって歩いていたはずです。それは無理をしたポジティブですらなく、もっと真っ直ぐな、本能だけでは片付けられない力強いもの。
様々なプレッシャーで溢れかえる今の時代、自分を信じられず不安に駆られることは、誰にだってあると思います。ですが、他の誰かと少し関わることで、前を向くキッカケを掴めるかもしれない。そんな願いを込めた、小さなお話です。
- 高坂春人
- 長友郁真
- 高坂菜々子
- 天野はな
- 高坂陽向
- 山本流以
- 榎本紗耶
- 佐々木告
- 榎本恵
- 智順
- 監督・脚本
- タナダユキ
- 撮影
- 重森豊太郎
- 照明
- 野村直樹
- 美術
- 加藤立
- サウンドデザイン
- 望月資泰
- 衣装
- 宮本茉莉
- ヘアメイク
- 岩本みちる
村上綾(岸井ゆきの)
MIZUHO(小関裕太)
- 編集
- 宮島竜治
- コンポジット
- ふじこ
- カラリスト
- 長谷川将広
- 制作プロダクション
- 株式会社ロボット
- プロデューサー
- 蓮尾淳子
横山治己
橘川大地 - プロダクション
マネージャー - 小林祐太
河地竜輔
タナダユキ
1975年生まれ、福岡県出身。映画監督、脚本家。
初監督作『モル』がPFFアワード2001で2冠受賞。主な監督作に映画『百万円と苦虫女』(08/ウディネ・ファーイースト映画祭My Movies Audience Award/日本映画監督協会新人賞受賞)、『四十九日のレシピ』(13/中国金鶏百花映画祭国際映画部門監督賞受賞)、配信ドラマ『東京女子図鑑』(16/第33回ATP賞テレビグランプリ特別賞)、ドラマ『浜の朝日の嘘つきどもと』(20/日本民間放送連盟番組部門テレビドラマ
最優秀賞/第58回ギャラクシー賞テレビ部門選奨受賞)など、映画だけでなくテレビ・配信ドラマやCMなどの幅広い映像作品を手がけ、小説の執筆も行う。最近の作品に、映画『ロマンスドール』(20)、『浜の朝日の嘘つきどもと』(21)、ドラマ『昭和元禄落語心中』(18)、『東京、愛だの、恋だの』(21)、小説に『ロマンスドール』(09)、『復讐』(13)等などがある。最新監督作『マイ・ブロークン・マリコ』(22)では、ファンタジア国際映画祭 最優秀脚本賞(脚本は向井康介氏と共作)を受賞。