保健室と生理
中学・高校の養護教諭のみなさまへ
ロキソニン「みんなの生理痛プロジェクト」では、なるべく早い段階から生理痛について正しく知り、考える機会を持てるよう、2023年秋から、高校生や教員、保護者の方々に向けて「生理痛について“学び・考える授業”」を実施しています。2025年9月、新たな取り組みとして、中学・高校の養護教諭向けセミナー・ワークショップ「生理痛会議」を開催しました。

本セミナーを通じて、養護教諭の皆さまから「生徒・保護者向けの保健だよりや校内掲示物などに活用できるデータがあると、情報発信に活用しやすい」との声をいただき、「みんなの生理痛プロジェクト」が制作した情報を一覧にまとめました。画像の形式でダウンロードいただけますので、学校での指導にぜひお役立てください。

養護教諭の皆様がご自身の学校で、生徒・保護者に向けて発信される保健だよりや校内掲示物などに活用いただけるよう、生理・生理痛に関する情報を公開しています。
各テーマの画像をクリックすると
ダウンロード画面が表示されますので、
ぜひご活用ください

学校やご家庭で活用いただけるリーフレットや保健教材のデータを掲載しております。

生理・生理痛に悩む生徒に向けて、保健室でのコミュニケーションにお使いいただけるリーフレットを作成しました。ナプキンを配布・貸出される際に包むカバーとしてもご利用いただけます。ダウンロードいただきB5やA4サイズで印刷してお使いください。表面には生理痛に悩む高校生の実態や対処法に関する情報を、裏面には世界各国の生理にまつわる言葉をイラストで表現しました。



全国養護教諭向けアンケートや本セミナーで寄せられた質問について、 産婦人科医 高尾美穂先生に教えていただきました。
監修:イーク表参道 副院長 産婦人科医 高尾美穂先生

今回参加いただいた養護教諭のみなさまに学校で実際に取り組んでいる保健室での取り組みを伺いました。
事例①東京都私立高校(共学)
生理用ナプキンを忘れてしまった生徒に保健室でナプキンを渡しています。ナプキンを渡す際に生徒の生理の悩みをヒアリングし、生徒とのコミュニケーションをとっています。
事例②東京都 私立中学・高校一貫校(女子校)
- 中学の保護者会では初経を含め月経に関して見守ってほしいこと、高校では受験期に向けた月経関連症状との付き合い方(低用量ピルについて)などをお話しする時間を設けています。
- 高校1年生を対象に、助産師さんをお招きして、月経の仕組みから妊娠出産、性感染症、婦人科受診についてなど、大人になっていく段階で知っておいてほしい内容をお話しいただいています。
- 2024年度から、各お手洗いにナプキンを設置しました。以前は保健室で「販売」という形をとっていましたが、生理用ナプキンの在り方に対する考え方が少しずつ変わっていく中で、「困ったときには使って大丈夫」というメッセージとともに設置しています。当初、必要以上に持って帰る人が出ないか心配していましたが、マナーを守って使ってくれている印象です。
事例③東京都 国立高校(共学)
女子トイレに「生理関係で困ったら保健室へ」との掲示を行いました。
また、生徒・保護者向けのお便りの内容も、今回のセミナーを経て薬の服用の仕方などを加えたものに変更しました。
実際の掲示物


2025年8月20日に実施したセミナーの実施レポートを公開しております。

性別や痛みの有無に関係なく、1人でも多くのティーン世代が生理痛について正しく知り、考える機会を持てるよう、高校生や教員、保護者の方を対象に授業・ワークショップを実施しています。