正しく知ることが第一歩!みんなの生理痛相談室 生理痛と向き合うヒント

本プロジェクトが実施した調査では、
生理痛がある女性のうち約3割の人が
「誰にも相談しない」と回答しました

悩みや疑問を抱えていても、
周りの人や婦人科に相談しづらいと
感じる方もいらっしゃるかもしれません。

痛みがある人も、ない人も、生理痛を
正しく理解するためのヒントとして、
産婦人科医 高尾美穂先生に
生理痛に関する疑問にお答えいただきました。

調査期間:2023年1月13日(金)~15日(日)調査機関:楽天インサイト調査方法:インターネット調査調査対象:20~40代の生理がある女性 1,200名のうち、生理痛があると回答した1,088名

そもそもなんで生理痛が起きるの?生理・生理痛のメカニズム

生理とは、女性ホルモンのはたらきによって厚くなった子宮内膜がはがれおち、
血液とともに体外へ排出されることをいいます。
この時、経血(=はがれおちた子宮内膜と血液)を排出する際の過度な子宮の収縮や、
経血が子宮の出口(子宮頸管)を通る際の痛みが、生理痛(月経痛)です。

生理(月経)が起こる仕組み

まず、卵巣のなかで、卵子を包む卵胞(らんぽう)が成長します。この卵胞から卵胞ホルモンであるエストロゲンが分泌され、排卵の準備を整えます。排卵が起こると、卵子は卵管を通って、子宮へと向かいます。排卵を終えた卵胞は黄体(おうたい)へ変化し、黄体ホルモンであるプロゲステロンを分泌します。
子宮では、これらのホルモンのはたらきによって、子宮内膜が厚くなり、妊娠の準備を整えます。妊娠が成立しなかったときは、エストロゲンとプロゲステロンが減少し、厚くなった子宮内膜がはがれ落ち、血液とともに体外に排出されます。この周期が、およそ25日~38日ごとに起こります。

生理痛のメカニズム

生理のとき、はがれおちた子宮内膜を排出するために、子宮の収縮を促すプロスタグランジンという物質が産生されます。
このプロスタグランジンの産生量が多くなり過ぎると、収縮が強くなり、子宮の周囲の充血やうっ血などに伴って下腹部の痛みを感じます。これが生理痛です。
血行不良や体質・ストレスなどのさまざまな要因により痛みが悪化することもあります。

下腹部痛以外にも
こんな症状が起こります

腰痛

プロスタグランジンは
血管収縮作用もあるので、
骨盤周りの血行不良により、
腰痛を引き起こします。

頭痛

月経開始前後や排卵日前後
に片頭痛が起こりやすいと
言われており、
女性ホルモンが影響して
いると考えられています。

下痢・軟便

プロスタグランジンは
腸管の収縮にも作用する
ため、
下痢・軟便を
引き起こす
場合があります。

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