アレルギー性鼻炎(花粉症)の対策

アレルギー性鼻炎(花粉症)が起こったらどうする?

くしゃみや鼻水などアレルギー性鼻炎による症状は、アレルゲンが体内へ侵入することで起こります。なるべくアレルゲンへの接触を避けて、症状に合った内服薬や点鼻薬などくすりを活用しましょう。また、花粉症状のアレルギー性鼻炎は初期療法の効果が高いとの報告もあります。花粉の飛散が始まったら早めに治療を始めるとよいでしょう。

医療機関での受診をおすすめする場合と、セルフケアできる場合

医療機関での受診をおすすめする場合

症状が重い人や長く続く人、アレルゲンがわからない人、アレルゲンを避けにくい環境にある人、またほかの病気を持っている人や子ども、高齢者の場合は医師の診察を受けましょう。
慢性副鼻腔炎との合併で症状を悪化させる人が増えているので、後鼻漏(鼻水がのどに流れてくる症状)や鼻づまりの症状が主の人は注意。口呼吸をしなければならない場合は、必ず受診しましょう。

慢性副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎(花粉症)の関係

セルフケアできる場合

アレルゲンがわかっていて、特に他の病気の心配がない人は、セルフケアで様子をみてみましょう。

初期療法の重要性について

花粉症の症状を軽減することに関して、初期療法の重要性が報告されています。初期療法とは、花粉飛散が始まってすぐに対処を開始することで、メリットは次のようなものです。

  • 花粉シーズン中の症状が軽くなる
  • 花粉が飛び始めても、症状が出始める時期が遅くなる
  • 花粉飛散の最盛期でも、内服薬の服用や点鼻薬などの併用薬の使用回数を減らすことができる

といったものです。

初期治療に効果があると考えられているくすりは主に「抗アレルギー薬」と呼ばれる成分になります。
毎年花粉症に悩まされる方は、初期治療を心がけてみましょう。

くしゃみ・鼻水を抑える抗ヒスタミン薬と抗アレルギー薬

アレルゲンが体に入ると、肥満細胞からヒスタミンが出てくしゃみや鼻水を起こすので、このヒスタミンを抑える抗ヒスタミン薬が効果を発揮します。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンがその受容体と結合しないように直接ブロックする働きをします。
一方、抗アレルギー薬は、肥満細胞膜を安定化させて、ヒスタミンなどアレルギー症状を誘発する物質が放出されるのを抑える働きをします。

くしゃみ・鼻水を抑えるくすり

くすりの選び方と注意点

アレルギー症状の緩和に使われるOTC医薬品には、さまざまな種類があります。内服薬のほか点鼻薬があり、症状にあわせて成分が配合されているので、自分に合うものを薬局で相談してみましょう。

くすりの種類 主な成分 作用、特徴
抗アレルギー薬 クロモグリク酸ナトリウム ヒスタミンなどアレルギー症状を誘発する物質が放出されるのを抑制する。
抗ヒスタミン薬
第一世代
ジフェニルピラリン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
抗ヒスタミン作用でくしゃみや鼻水を和らげる。すでに起こってしまったアレルギー症状に効く。
眠気を伴うことがある。
抗ヒスタミン薬
第二世代
ケトチフェンフマル酸塩
メキタジン
抗ヒスタミン作用以外に抗アレルギー作用を有する成分もある。
交感神経刺激成分
(血管収縮剤)
テトラヒドロゾリン塩酸塩
ナファゾリン塩酸塩
フェニレフリン塩酸塩
プソイドエフェドリン塩酸塩
鼻粘膜の血管を収縮させて一時的に鼻づまりを和らげる。使い続けると症状が悪化することがあるので気をつける。
副交感神経遮断成分 ベラドンナ総アルカロイド 鼻水や鼻づまりを鎮める。
抗炎症成分 グリチルリチン酸二カリウム 鼻粘膜の炎症を鎮める。
消炎酵素成分 リゾチーム塩酸塩 鼻汁の膿粘液を分解して炎症を抑える。
生薬成分 サイシン
シンイ
鼻水、鼻づまりを和らげる。

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