睡眠コラム1

子どもの夜更かしに注意

夜型化した生活の影響を受けているのは、大人だけではありません。
「中学受験世代では21時ごろまで塾で勉強し、帰宅後に食事や学校の宿題、となると、慢性的な睡眠不足が生じている可能性があります。本来、学童の年代では成人以上に睡眠時間が必要にもかかわらず、睡眠時間が短くなります。こうした夜更かしの習慣が続けば、大人になってからの肥満や生活習慣病のリスクだけでなく、うつ病のリスクが高まることも問題視されています」(中村先生)。

子どもは睡眠不足でも「寝不足」と意識しないこともあり、イライラや攻撃性といった行動が出る場合も。正しい睡眠と覚醒のリズム作りができるよう見守りたいものです。

夜ふかしする子ども

専門家プロフィール

中村真樹先生
青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長。日本睡眠学会専門医。東北大学医学部卒・東北大学大学院医学研究科修了後、東北大学病院精神科で助教、外来医長を務める。睡眠総合ケアクリニック代々木院長を経て、2017年より現職。公益財団法人神経研究所附属睡眠学センター研究員、東京医科大学睡眠学講座客員講師。
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