Q3お年寄りの服用

Q3.

お年寄りがくすりを服用する際、どんなことに注意したらよいですか?

A3.

高齢になると、人によって差はありますがさまざまな体の機能が低下し、くすりを代謝する内臓の機能も衰えてくることがあります。また一方で、慢性の病気を抱えて複数のくすりを使用することも増えてきます。服用する量や服用法に配慮して、正しくくすりを使えるよう、家族や周囲の人がそばで気をつけてあげるとよいでしょう。

一般成人よりも効き目、量に配慮を

成分によっては高齢者に副作用が出やすいものや、一般成人と同じ量を使用すると効き目が強く現れてしまうものがあります。説明書(添付文書)をよく読み、医師や薬剤師と相談して選びましょう。また服用中は副作用が出ていないか様子を見ましょう。

併用薬に注意

慢性の病気を抱えて複数の処方薬を服用していたり、サプリメントを使用している人が多いので、購入時には併用しているくすりを薬剤師・登録販売者にすべて伝え、服用法を相談するようにしましょう。

服用しやすい剤形のものを

加齢によってのみ込む力が低下し、手先も思うように動かせずくすりを取り出すことが困難な場合があります。またパッケージや説明書(添付文書)の字が読みにくくなる人もいます。のみ込みやすい粉薬やシロップ、開けやすいボトルや1回の服用量がわかりやすいものなど、なるべく扱いやすいものを選ぶとよいでしょう。

正しく服用しているか、服用し間違えていないかチェックを

正しく服用しているか、服用し間違えていないかチェックを加齢によって記憶力が低下し、認識力も衰えてきます。多種類をのみ合わせている人は自分で管理することが難しくなっている場合もあります。くすりを服用するときはできるだけ家族がそばに付き添いし、誤って多めに服用していないか、服用し忘れていないかなどを確認してください。おくすりカレンダーやケースなどを活用するのもよいでしょう。
また、寝たきりのお年寄りには、上半身を起こしてからくすりを服用させるようにしてください。寝たままで服用させると、食道の粘膜に付着して炎症を起こす場合があります。

シニアの日常的な薬との付き合い方について

くすりの基礎知識の中で詳しく解説しています。こちらのページをご確認ください。

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