第一三共ヘルスケア

ひふ研

おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)
とは?

おむつかぶれ

おむつかぶれとは、おむつを着用している皮膚に起こる炎症です。

尿や便が長時間触れていたり、おむつ自体の刺激、むれ、摩擦などが原因となって起こります。

尿や便が触れていた部分やおむつが触れていた部分が赤くなったり、ただれたりします。

おむつの交換回数を増やし、皮膚をこすらずやさしく清潔に保つことが大切です。

原因は?

おむつかぶれは「接触皮膚炎」のひとつで、赤ちゃん自身の尿や便、それらを含むおむつが皮膚に長時間触れていたり、こすれたり、長時間の着用でおむつ全体がむれることなどに起因する皮膚炎です。

「このところ下痢気味だった」「うんちをしていたのにしばらくおむつを交換しなかった」「入浴をしていなかった」「熱心におしりを拭きすぎた」といったことも誘因になります。

どんな症状?

肛門や外陰部のまわり、下腹部、おむつカバーの縁があたる太ももの付け根など、おむつの装着部位に一致して赤みが現れます。おむつがあたるおしり全体が赤くなったり、ブツブツ(丘疹)が現れたり、カサカサになったりします。

症状が強いと、皮膚の表面がむけてただれることもあります。かゆみ痛みを伴うこともあります。

対処・予防法は?

排泄のあった後は速やかにおむつを交換しましょう。また、サイズの合ったおむつを使用しましょう。

おむつ交換や入浴の際には、ゴシゴシこするように拭いたり洗ったりせず、ぬるま湯を含ませたやわらかい布やおしりふきシートで押さえるように拭いたり、よく泡立てた石鹸でやさしく洗い、ぬるま湯でしっかり洗い流すなどして、皮膚を清潔に保ちましょう。拭き方や洗い方を見直すだけで改善することも少なくありません。

使用している紙おむつ自体がかぶれの原因になっていることもあるため、他の製品に変更することで改善する場合もあります。

これらに加え、ワセリンなどの保湿剤による皮膚の保護、炎症を抑える外用薬の適切な使用で改善が期待できます。

一連の対策で改善がみられない場合、カンジダと呼ばれるカビの一種が感染して起こる「カンジダ症」の可能性があります。

カンジダ症では、おむつが直接あたらない部位にも症状が出やすいなどの特徴はありますが、おむつかぶれと非常によく似ており判断が難しく、治療法も異なるため、治りが悪い場合には早めに医療機関(皮膚科)を受診しましょう。自己判断でステロイド外用薬を使用すると症状が悪化する可能性があります。

安部正敏

監修・写真提供:安部正敏 先生

医療法人社団廣仁会札幌皮膚科クリニック 院長/褥瘡・創傷治癒研究所
皮膚科診療のエキスパート。 著書に『たった20のトピックスで学べる! 創傷・スキンケアの新常識』(学研メディカル秀潤社)、『ジェネラリストのための これだけは押さえておきたい皮膚疾患』(医学書院)ほか多数。自らの趣味を活かした鉄道と皮膚のエッセイ「憧鉄雑感」(雑誌『皮膚科の臨床』(金原出版)にて連載)も人気。

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