第一三共ヘルスケア

ひふ研

乾燥肌(ドライスキン)とは?

乾燥肌

乾燥肌とは、皮膚の角層と呼ばれる部分の水分量が低下して、肌が乾燥した状態をいいます。

加齢に加え、空気の乾燥や寒冷、摩擦などの刺激、紫外線の影響、洗いすぎなど、様々な要因が絡み合って起こります。

皮膚のつっぱり感やかさつき、粉吹き、かゆみなどの症状がみられます。

日頃からスキンケアを適切に行い、肌を健やかに保つことが大切です。

原因は?

角層(皮膚表面の細胞層)で、肌の潤いに重要な役割を果たす「天然保湿因子」(アミノ酸や尿素など)、セラミドなどの「細胞間脂質」、皮膚の表面を覆って乾燥を防ぐ「皮脂」の分泌は、個人差はありますが加齢とともに減少していきます。

こうした加齢による変化に加え、空気の乾燥寒冷、衣類による摩擦などの刺激紫外線によるダメージなどが加わることで、皮膚表面の乾燥が進みます。

皮膚の洗いすぎやこすりすぎ、熱いお湯での入浴や石鹸の使いすぎ不規則な生活心身のストレスなども、乾燥肌を助長させます。

また、子どもは皮脂の分泌が少なく、女性は30歳代後半から皮脂の分泌が減少し乾燥しがちになります。高齢者も皮脂や発汗量が減少し、皮膚も薄くなるため乾燥しやすいといえます。

どんな症状?

皮膚のつっぱり感かさつき(カサカサしたり、ピリピリする感じ)が現れます。白く粉が吹いたようになることもあります。

皮膚のバリア機能が低下することで、刺激物質が容易に入り込みやすくなり、しばしばかゆみを伴います。

特に乾燥しやすいのは、もともと皮脂の分泌が少ないすね手の甲、角層の厚いかかとなどです。顔では目の周り口の周りくちびるなどです。

乾燥しやすい部位 乾燥しやすい部位

皮膚の乾燥は、アトピー性皮膚炎をはじめとした様々な皮膚の病気を悪化させる要因にもなります。

対処・予防法は?

日頃から適切なスキンケアを行うことが大切です。

日常的なスキンケアでは、①洗う:皮膚についた汚れや化粧などをしっかりと洗い流す、②補う:皮膚に不足している水分を補う、③守る:空気の乾燥や紫外線などの外部刺激から皮膚を守る、の3つを意識してみましょう。

洗う:よく泡立てた石鹸などの洗浄料で、やさしく洗いましょう。ただし、洗いすぎは皮膚の表面を守る皮脂を過剰に除去してしまうため、時間をかけすぎずに素早く洗いましょう。

洗顔料や石鹸などの洗浄料は自分の肌に合った低刺激性のものがおすすめです。入浴剤を使用する場合にも、刺激の少ないタイプや保湿タイプを選びましょう。

入浴時のお湯(湯船、シャワー)の温度を、少しぬるめにしてみましょう。

補う:化粧水保湿クリーム保湿剤は自分の肌に合うものを選び、十分な量を正しく使いましょう。

守る:室内の乾燥を防ぐため、加湿器などを活用しましょう。外出時には季節に限らずサンスクリーン(日焼け止め)を使用して、紫外線のダメージから皮膚を守ることも大切です。

これらの日常的なケアで改善がみられない場合や、乾燥やかゆみが強い場合には医療機関(皮膚科)を受診し、適切な指導や治療を受けるようにしましょう。

安部正敏

監修・写真提供:安部正敏 先生

医療法人社団廣仁会札幌皮膚科クリニック 院長/褥瘡・創傷治癒研究所
皮膚科診療のエキスパート。 著書に『たった20のトピックスで学べる! 創傷・スキンケアの新常識』(学研メディカル秀潤社)、『ジェネラリストのための これだけは押さえておきたい皮膚疾患』(医学書院)ほか多数。自らの趣味を活かした鉄道と皮膚のエッセイ「憧鉄雑感」(雑誌『皮膚科の臨床』(金原出版)にて連載)も人気。

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