シミの対策

シミができたらどうする?

一度できてしまったシミも、紫外線対策とセルフケア製品を用いたケアを根気よく続けていくことで改善がのぞめます。シミは大きく分けて「シミ・そばかす」と「肝斑」「炎症後色素沈着」の3種類あり、それぞれ改善に効果的な有効成分が異なります。種類に応じて適切なケア用品を選びましょう。

医療機関での受診をおすすめする場合と、セルフケアできる場合

医療機関での受診をおすすめする場合

シミの治療法は、シミのもとであるメラニンや、メラニンを作り出すメラノサイトにはたらきかけるケアが中心となります。レーザー治療、光治療、ケミカルピーリングなど特別な治療を希望する場合は皮膚科で相談してみましょう。ただし、肝斑はレーザー治療で悪化する場合があるので注意が必要です。 また、次のような症状が見られる場合は、ほかの病気が隠れているおそれがあります。症状に気がついたら、すぐ専門家に相談しましょう。

  • 胸・腹・背など、日光に当たらない部位に発生した
  • シミの中にただれ(潰瘍)ができてきた
  • 平たんなシミだったのが、徐々に盛り上がってきた
  • 短期間に目立って大きくなってきた
  • 痛みやかゆみを伴う

セルフケアできる場合

紫外線が強くなる夏場にかけて濃くなるシミ、痛みやかゆみを伴わない、盛り上がっていないシミの場合は、セルフケアで改善を図りましょう。

くすりの選び方と注意点

日光黒子(シミ)、雀卵斑(ソバカス)
くすりだけで完全に消すことはできませんが、ビタミンCや美白外用剤などで薄く目立たなくしたり、次のシミができるのを予防することができます。
肝斑
トラネキサム酸配合の内服薬で改善することができます。
炎症後色素沈着
自然に消えていきますが、ビタミンCの内服やハイドロキノンなどの美白外用剤などを使うと早く薄くなります。

効果はすぐにはあらわれません。肌のターンオーバーのサイクルを考え、使用上の注意をよく読んだうえで、1ヶ月は根気よく続けてみてください。

外用薬 おもな成分 はたらき、特徴
トラネキサム酸 メラニンを活性化させる情報伝達物質を抑える。
カモミラET
ハイドロキノン チロシナーゼの活性を阻害する。
コウジ酸
アルブチン
エラグ酸
ルシノール
マグノリグナン
リノール酸
エナジーシグナル AMP 肌のターンオーバーを促進させる
4MSK
ビタミンC誘導体 チロシナーゼの活性を抑制し、メラニンを直接還元する。
内服薬 おもな成分 はたらき、特徴
トラネキサム酸 メラニンを活性化させるプラスミンの経路をブロックする。
L-システイン ビタミンCとともにメラニン生成の起因となる活性酵素チロシナーゼの作用を抑える。新陳代謝を促す。
ビタミンC メラニンの産生量を抑える。すでに蓄積されてしまったメラニンに直接作用し、還元する。
ビタミンE 肌の新陳代謝を活発にする。抗酸化作用があり、活性酸素から細胞を守る。

(コラム)ホルモンのバランスが関係する肝斑には「トラネキサム酸」の内服を

30~40歳代の女性に多く発症する肝斑は、妊娠、経口避妊薬(ピル)の服用を機に発症することが多いため、女性ホルモンのバランスの崩れが関係しているとみられています。
精神的なストレスがホルモンバランスに影響することもあり、紫外線や過度のマッサージ、摩擦などの外的刺激も肝斑を悪化させる一因になっています。
この肝斑にもっとも有効とされているのが、「トラネキサム酸」。メラノサイトを活性化させる因子であるプラスミンの働きをブロックする成分です。肝斑を改善するOTC医薬品(※)に配合され、現在高い注目を集めています。

肝斑へのトラネキサム酸のはたらき

  • 経口避妊薬(ピル)は副作用として血栓症を起こすおそれがあります。血栓症を起こすおそれのある人は「トラネキサム酸」の服用に注意が必要なため、OTC医薬品購入時は薬剤師にピルを服用している旨を伝え、相談してください。

シミ対策をサポート

トランシーノ

しみ(肝斑に限る)改善薬

ビタミンC主薬製剤

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