筋肉痛の原因

どうして症状が起こるの?

久しぶりにはりきって運動したのはいいけれど、次の日、体のあちらこちらが痛い…。こんな経験をしたことのある方も多いでしょう。運動後しばらくしてから起こる筋肉痛は、運動による筋肉の損傷やそれに伴う炎症が原因で起こると考えられています。

筋肉痛とは

筋肉痛とは運動に伴って起こる筋肉の痛みです。一般的には、運動が終わった数時間後から翌日~翌々日というように、時間を置いて起こる「遅発性筋痛」が、「筋肉痛」と呼ばれています。慣れない運動を行ったとき、普段使わない筋肉を使いすぎた場合などに現れます。

筋肉痛

筋肉痛の原因は現在もはっきりとはわかっていない

筋肉痛のメカニズムは、医学的にははっきりと解明されていません。
かつては、運動したときに生じる疲労物質「乳酸」の蓄積が筋肉痛の原因だとする説もありましたが、その矛盾点が指摘され、現在は運動で生じた筋肉の損傷や炎症によって引き起こされるという説が有力となっています。ただし、筋肉に損傷や炎症がほとんど見られない場合でも筋肉痛が発生することも報告されており、なぜ筋肉痛が発生するのか完全な理解には至っていません。

筋肉の構造

近年は、筋肉痛が起こる仕組みとして、次のようなものが考えられています。

筋肉痛が起こる仕組み

  • ここでいう「炎症」とは、炎症を起こす生理活性物質(痛み物質)の放出→血管の拡張、血漿成分滲出、白血球の浸潤などの炎症反応→さらに痛み物質産生→さらに炎症反応増強・・といった一連の生体反応を指します。

筋肉痛になりやすい運動とは

私たちは運動するとき、筋肉を収縮させて力を発揮しています。この筋肉の収縮運動は、以下の3種類に分けられます。

  • 伸びながら力を発揮するエキセントリック(伸張性)運動:重い荷物を下ろす、階段を下りるなど
  • 縮みながら力を発揮するコンセントリック(短縮性)運動:重い荷物を持ち上げる、階段を上るなど
  • 伸縮なく力を発揮するアイソメトリック(等尺性)運動:腕相撲など

に分けられます。
このうち、特に筋肉痛になりやすいのがエキセントリック運動です。コンセントリック運動やアイソメトリック運動に比べ、エキセントリック運動は筋肉に損傷を引き起こしやすいことが関係していると考えられています。

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