虫さされの原因

虫さされ

1.どうして症状が起こるの?

暖かい季節、無防備に野山や草むらにいると、たちまち虫の標的になってしまいますね。虫さされは春から秋にかけての代表的な皮膚トラブルです。かき壊して化膿したりすることのないよう、上手に対処しましょう。

虫さされ…腫れとかゆみが2大症状

カ、ブヨ、ダニ、ハチなどの虫が人間の皮膚を刺し、咬み、または人間の血を吸うことによって痛み、かゆみ、赤み、腫れなどが生じることを虫さされといいます。
虫の種類や刺された人の体質などにより、紅斑・じんましん・ショックといった症状がすぐに出る場合(=即時型反応)と、紅斑・丘疹・水ぶくれが1〜2日後に出る場合(=遅延型反応)とがあります。虫の種類によって症状のあらわれ方が違いますが、共通するのは、かゆみや赤みを伴う腫れです。

虫さされの原因とメカニズム

虫が皮膚を刺したり咬んだりしたときには、虫が持っている毒成分・唾液成分が抗原(アレルゲン)となってからだの中の抗体と反応し、ヒスタミンなどのかゆみの原因物質が分泌されてかゆみや炎症などの皮膚炎を引き起こします。つまり多くの虫さされは、虫の毒成分などに対するアレルギー反応の一つなのです。
また、毒成分が注入されるときの物理的な刺激そのものによっても、炎症が生じます。このような症状は年齢や刺された頻度、体質による個人差が大きいものですが、一般的にアレルギー体質の人は症状が強く出るといわれています。

イメージ図:虫さされによってかゆみと炎症が起こるしくみ

皮膚炎を起こす主な有害生物

虫さされによる皮膚炎を起こす代表的な虫の種類と被害を受けやすい場所、腫れなどの症状のよく出るからだの部位は、次の通りです。

虫の種類 被害を受けやすい場所 腫れなどがよく起こる部位
家の中、人家周辺、山野 顔、四肢の露出部
ブヨ 山野、渓流沿い 下腿の露出部
ノミ 人家周辺、室内 下腿の露出部
イエダニ 室内 腋の周囲、下腹部、大腿部
ハチ 人家周辺、山野 頭、上肢の露出部
ケムシ(チョウや毒ガの幼虫) 人家周辺、山野 上肢

●代表的な虫の特徴

人家周辺、山野のみならず、家の中、公園など、どこにでも生息。刺されてすぐにかゆくなる即時型反応と後で症状が出る遅延型反応があり、刺された頻度や年齢などにより、あらわれ方に差があります。

イメージ図:カにさされた場合

ブヨ(ブユ、ブトともいう)

体長2〜4mm程度の小型のハエのような黒い虫で、高原や山間部の渓流沿いにいます。朝夕に活動することが多く、特に露出したすね付近を刺される人が多いようです。刺された後、かゆみや痛みが徐々に広がり、赤く腫れて赤いしこりが長く残る人もいます。

イメージ図:ブヨ イメージ図:ブヨにさされた場合

ダニ

主にネズミに寄生するイエダニによる被害が多いです。体長0.7mm程度で布団に潜り込んでわき腹や下腹部、太腿の内側などから吸血し、かゆみの強い赤い丘疹ができます。体長1〜3mmの、野山ややぶの中にいるマダニ類に咬まれることもあり、人に食いつくとなかなか離れません。

イメージ図:ダニにさされた場合

ケムシ

チョウやガの幼虫のことで、毛に毒を持っていますが、全てのケムシが毒を持つわけではありません。身近なところではツバキやサザンカにつくチャドクガの幼虫による被害が多いようです。毒のある毛に触わると、赤い小さな発疹がたくさんでき、激しいかゆみを伴います。

イメージ図:チャドクガの幼虫 イメージ図:ケムシに触れた場合

ノミ

ネコやイヌに寄生する、体長2〜3mmのネコノミ、イヌノミによる被害がほとんど。ペットを室内飼いしている場合は、室内に成虫がいる場合も。刺されて1〜2日後に赤い発疹と強いかゆみがあらわれ、水ぶくれができて初めて気づく人が多いようです。屋外ではすねや足を集中的に刺されます。

ハチ

庭木の手入れや農作業、ハイキングなどの際、アシナガバチやスズメバチに刺されることが多く、特に秋の野外活動での被害が多いようです。刺されてすぐに激しい痛みを感じ、数分後に腫れ始め、赤く大きくなり、強い痛みを感じます。

イメージ図:ハチにさされた場合

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虫さされの「原因」を、代表的な虫の特徴とともにご紹介します。