風邪(かぜ)

風邪(かぜ)の原因

1.どうして症状が起こるの?

風邪(かぜ)は、正式には「風邪(かぜ)症候群」といって、上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。ウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすため、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱といった症状が起こります。

  • 呼吸器には異物の侵入を防御する働きがある

    • 鼻、のど(咽頭・喉頭)、気管、気管支、肺などからなる呼吸器は、外気を吸い込み、体に必要な酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出しています。常に外気と触れているので、空気中にウイルスや細菌がいても侵入されないよう、口や鼻、のどの内壁では、粘液で異物を付着し、繊毛運動によって外に出そうとする感染防御システムが備わっています。粘液では防御機能が働いて感染から守っています。

      呼吸器の異物侵入を防御するはたらき

  • 風邪(かぜ)の原因はウイルスによる上気道(鼻・のど)の感染

    • 原因微生物の80~90%はウイルス
      風邪(かぜ)とは、上気道(鼻やのど)が微生物に感染することによって起こります。原因微生物の80~90%がウイルスです。まれに一般細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどによる場合もあります。
      風邪(かぜ)ウイルスの数は200種類以上といわれており、どのウイルスが原因で起こったのかを特定することは困難です。同じウイルスでもいくつもの型があり、それが年々変異するため、一度感染したウイルスに免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染して繰り返し風邪(かぜ)をひいてしまいます。
      風邪(かぜ)を引き起こす主なウイルス(インフルエンザ以外)
      主な風邪(かぜ)ウイルス 主な特徴
      ライノウイルス 風邪(かぜ)の原因の約30~40%を占めるのがこのウイルス。秋や春に多く、主に鼻風邪(かぜ)を引き起こす。
      コロナウイルス ライノウイルスの次に多く、主に冬に流行する。鼻やのどの症状を起こし症状は軽い。
      RSウイルス 年間通じて流行するが冬に多い。乳幼児に感染すると気管支炎や肺炎を起こす場合がある。
      パラインフルエンザウイルス 鼻やのどの風邪(かぜ)を起こすウイルスで、子供に感染すると大人より重症になりやすい。秋に流行する型と春~夏に流行する型がある。
      アデノウイルス 冬から夏にかけて多い。プール熱の原因もこのウイルス。咽頭炎や気管支炎、結膜炎なども起こす。
      エンテロウイルス 夏に流行するウイルス。風邪(かぜ)の症状のほか下痢を起こしたりする。
      風邪(かぜ)とインフルエンザは異なる病気
      インフルエンザも、風邪(かぜ)と同じく上気道の感染によって起こる病気です。しかし、インフルエンザを起こすインフルエンザウイルスは風邪(かぜ)を起こすウイルスとは異なり、症状の重さも異なるので、別の病気だと考えておいた方がよいでしょう。
      インフルエンザでも鼻水やのどの痛み、咳など風邪(かぜ)と同じような症状が見られることもありますが、風邪(かぜ)にくらべて熱が高く、関節痛や筋肉痛などの全身症状を伴います。また、インフルエンザ脳症や肺炎など、重い合併症を起こしやすいことも風邪(かぜ)とは異なる点です。
  • 風邪(かぜ)をひくと起こる症状はすべてが防御反応

    • 体を治そうとする免疫の働きが活発に

      体がウイルスと戦っていると、粘膜内部の組織に炎症が起こり、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状を引き起こします。
      のどではのどの粘膜の炎症が起こり、咳やたんで異物を外へ出そうとします。
      発熱はウイルスの侵入によりからだに異変が起こったことを知らせると同時に、自分で自分の体を治そうとする免疫の働きが活発になっているサインです。

      呼吸器の異物侵入を防御するはたらき

      細菌による二次感染や合併症が起こることも
      人が1年に風邪(かぜ)をひく回数は3回~6回で、子供やお年寄りは多くなる傾向があります。4、5日から1週間で治るものがほとんどで、熱が出ても3日以上続くことはほとんどありません。しかし、必ずしも軽い経過をたどるわけではなく、細菌に二次感染して色のついたたんが出たり、熱が続いたりすることがあります。
      また、風邪(かぜ)が引き金となって中耳炎や副鼻腔炎、さらに気管支炎、肺炎、脳症などの合併症を引き起こすこともあります。

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風邪(かぜ)の原因|からだの症状|くすりと健康の情報局

風邪(かぜ)の「原因」を上気道の働きや風邪(かぜ)の症状のとともにご紹介します。