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パテサポサポーターズ

3人のお子さんの母親である整形外科医から見た産後の女性の体と産後の筋力ケアについて

約10ヶ月にも及ぶ妊娠期間と、出産という大きなイベントを終えた女性の体は大きなダメージを受けています。妊娠期間中は、徐々に大きくなるおなかの影響で体全体のバランスが変わります。 腰が反りやすくなるために腰痛を起こしたり、胎児による内臓や血管への圧迫で下肢痛や筋けいれん、静脈瘤、むくみといったトラブルが多発しやすくなります。

ホルモンの影響を受けやすいのも特徴です。また、骨盤にある仙腸関節や恥骨結合といった部分に負荷がかかり、痛みを起こす人もいます。 さらに痛みや体重増加、胎児の影響で活動の制限を受けるため、どうしても運動不足になりがちで筋力低下は否めません。

産後1ヶ月で、子宮や産道はほぼ妊娠前の状態に戻りますが、その期間は骨盤底筋群に重力による垂直方向への負荷を減らすためにも安静が大切です。 安静期間中もできるエクササイズはいくつかありますが、本格的な筋力やバランスの回復に向けたエクササイズはそれからになります。

蔵本理枝子先生写真01

蔵本理枝子先生のプロフィール

蔵本理枝子先生のプロフィール

日本整形外科学会認定スポーツ医。メディア出演・執筆多数。
趣味はトライアスロン。3児の母。

しかし、産後の女性に待ち受けている育児や家事の負担は想像以上に大きく、回復どころかさらにダメージを受けやすい印象にあります。 私自身も、夜通しの授乳や夜泣きの対応に加え、3人目の産後に至っては上の2人の子育ても加わり、正直体を休めることはできませんでした。 そんな状況では体が悲鳴をあげてさまざまなトラブルが発生しやすくなります。

特に多いのが腰痛で、他にも肩こりや腕の痛み、手首の腱鞘炎、ひざの痛みなどさまざまな痛みを抱えるお母さんは少なくありません。 私も例外ではなく、整形外科医として向き合いながら奮闘しています。痛みがあると、ストレスも多くなり、赤ちゃんのケアも辛くなります。 この状態を放置しておくと、将来的に関節の変形など取り返しのつかないことになる可能性もあります。 ここで大切なことは痛みの原因を知り、毎日の生活のなかで自分自身がケアをこまめにすること。

蔵本理枝子先生写真02

例えば背すじをなるべく伸ばして授乳したり、赤ちゃんを抱くときになるべく前屈みにならず、下半身を使うといった工夫をするだけで、ずいぶんと痛みが楽になるものです。 赤ちゃんの抱っこも、抱っこ紐を多用することで腕の負担はグンと減ります。ストレッチやヨガ、ウォーキングも立派なエクササイズになるでしょう。

ただし、いきなり短期間で使い方が改善し、筋力が回復するわけではありません。 そのため、腰に負担がある、骨盤周辺に痛みがある、腰が定まらないなどの症状がある間は、腰用のサポーターを用いて骨盤を安定させるといいでしょう。 サポーターで腰を支えると、正しい姿勢を意識しやすくなり、痛みや不安定感で低下していた活動度を上げたり、体の機能を改善させるといった効果が期待できます。 その結果、美カラダへの道は近づくはずです。少しでも体が楽になれるツールを用いて、笑顔で産後を乗り切りましょう。