データで見る生理痛のはなし

調査期間:2023年1月13日(金)~15日(日)調査機関:楽天インサイト調査方法:インターネット調査調査対象:20~40代の生理がある女性 1,200名

生理痛のとき
何らかの我慢をしている人は9割以上

調査した1,200人のうち、生理痛があると回答した1,088人に、生理痛のときの我慢の経験を聞きました。すると、72.8%が「痛みに対処しつつ、我慢して仕事・学業・家事をしたことがある」、47.8%が「何も対処せずただ痛みを我慢したことがある」、31.1%が「痛みのあまり、やりたいことを我慢したことがある」と答えました。反対に、「我慢したことはない」と答えた人は8.3%しかおらず、91.7%が生理痛のときに何らかの我慢をしていることが分かりました。

生理痛のときに我慢した経験はありますか? 対象=生理痛がある20~40代女性(n=1,088)
我慢したことがある:91.7% 我慢したことは無い:8.3%
痛みに対処しつつ、我慢して仕事・学業・家事をしたことがある:72.8% 何も対処せずただ痛みを我慢したことがある:47.8% 痛みのあまり、やりたいことを我慢したことがある:31.3% 我慢したことはない:8.3%

生理痛を我慢してしまう理由とは?

生理痛のとき「何も対処せずただ痛みを我慢したことがある」と答えた520人に、我慢する理由を聞きました。すると、「そこまで症状が重くないと思うから」(38.5%)に次いで、「これまで我慢をしてきたから」(37.9%)「我慢するのが当たり前だと思うから」(28.7%)という意見が多く、「周りが我慢しているから」(7.3%)「我慢するように言われたから」(4.6%)など、周りも含めて我慢することが普通という意識がある人もいるようです。

生理痛のとき我慢してしまう理由は? (複数回答) 対象=生理痛があり、かつ何も対処せずただ痛みを
我慢したことがある20~40代女性(n=520)
そこまで症状が重くないと思うから:38.5% これまで我慢をしてきたから:37.9% 我慢するのが当たり前だと思うから:28.7% 自身の体質や冷えのせいだと思うから:25.8% 正しい対処法が分からないから:19.0% 生理痛のために休んだり薬を飲んだりする必要はないと思うから:17.3% 周りが我慢しているから:7.3% 対策を考えることが億劫だから:7.3% 我慢するように言われたから:4.6%

生理痛の対処法
鎮痛薬への不安や誤解も

普段、生理痛対策として行っていることを聞くと、「横になる・寝る」(63.4%)、「温める」(62.8%)、「市販の鎮痛薬」(60.8%)がトップ3でした。

生理痛のときに行っている対策は? (複数回答) 対象=生理痛がある20~40代女性(n=1,088)
横になる、寝る:63.4% 身体を温める:62.8% 市販の鎮痛薬を服用する:60.8% 静かに過ごす:45.2% 睡眠を十分とる:37.0% 食事や栄養に気を遣う:20.4% 生活リズムを整える:15.1% 仕事・学業・家事などを休む:10.8% 軽い運動やストレッチをする:8.8% 病院で処方された鎮痛薬を服用する:8.6% 病院で処方された鎮痛薬以外の薬を服用する(漢方、ピルなど):8.3% 市販の鎮痛薬以外の薬を服用する(漢方など):4.0% 病院に行く:2.8%

生理痛対策で鎮痛薬を服用しない745人に、服用しない理由を聞いたところ、「鎮痛薬を服用しなくても我慢できるから」(30.7%)が最も多く、4人に1人は「鎮痛薬を飲みすぎると効かなくなるような気がするから」(27.2%)と答えています。他にも「なるべく使わない方がいいと教わったから」、「飲まないと治らなくなりそうだから」 との声もあり、鎮痛薬に対する不安や誤解がある実態も明らかとなりました。

鎮痛薬を服用しない理由は? (複数回答) 対象=生理痛がある20~40代女性のうち、「鎮痛薬をいつも服用する」と回答した人を除外(n=745)
鎮痛薬を服用しなくても我慢できるから:30.7% 鎮痛薬を飲みすぎると効かなくなるような気がするから:27.2% 生理の時に痛みを感じることは普通だと思うから:15.3% 鎮痛薬はなるべく使わないほうがいいと教わったから:13.4% 特に対処すべき症状はないから:12.9% 特に対処すべき症状はないから:12.9% 鎮痛薬の副作用が怖いから:12.1% お金をかけたくないから:10.3%

生理痛の相談先は?

生理痛の相談相手を聞くと、「母親」(38.1%)が一番多くなっていますが、次に多いのが「誰にも相談しない」31.3%で、約3割の人が生理痛について誰にも相談しないと答えました。また、「医師」に相談する人は18.2%、薬剤師に相談する人は1.4%と医療従事者に相談する人が少ない現状が明らかになりました。

生理痛を相談する相手 (複数回答) 対象=生理痛がある20~40代女性(n=1,088)
母親:38.1% 誰にも相談しない:31.3% パートナー:26.6% 友人:24.7% 医師:18.2% 姉妹:11.5% 同僚:7.4% 看護師:2.1% SNSやネットのコミュニティ:2.1% 薬剤師:1.4% 上司:1.1% 父親:0.9% ドラッグストア・薬局の店員:0.7%

婦人科を受診しない理由

生理痛のために婦人科を受診した経験を聞くと、72.4%は「行ったことはない」と答えています。受診経験がない788人にその理由を聞くと、「病院に行くほどの痛みではない」(59.0%)、「市販の鎮痛薬で対処できる」(41.1%)が大きな理由となっています。また「病院に行くという発想がない」(9.5%)との声もあり、生理痛で婦人科を受診する選択肢があるということが知られていないケースもあることが分かります。

生理痛で受診しない理由 (複数回答) 対象=生理痛はあるのに受診経験がない20~40代女性(n=788)
病院に行くほどの痛みではない:59.0% 市販の鎮痛薬で対処できる:41.1% 病院に行く時間がない:11.5% 生理痛は病気ではないと思う:10.2% 病院に行くという発想がない:9.5% どこの病院に行けばよいのか分からない:8.8%

社会全体で
生理痛への理解が深まってほしい

今回の調査で、生理・生理痛に対する気持ちを聞いたところ、「生理・生理痛に悩んでいる人がいるという事実が理解されてほしい」と答えた方が9割以上となりました。自分の周りの人や社会全体で生理痛への理解が深まってほしいとの声が多いことが分かりました。

生理・生理痛に悩んでいる人がいるという事実が理解されてほしい 対象=生理がある20~40代女性(N=1,200)
はい:90.3% いいえ:9.7%
PAGE TOP