第一三共ヘルスケア

ひふ研

うおの目(鶏眼)とは?

うおの目

うおの目とは、皮膚の一部に繰り返し刺激が加わることで、角層が部分的に厚く硬くなったものです。

圧迫や摩擦が繰り返し加わることで起こるため、足裏の荷重部によくみられます。

円形に皮膚が硬くなり、その中心には芯があり、圧迫により強い痛みを感じます。

足に合った靴を履き、足の負担を軽くすることが大切です。硬くなった皮膚を削る処置が有効なこともあります。

原因は?

皮膚の一定の部位に摩擦や圧迫といった機械的な刺激が繰り返し加わることで、皮膚の角層(皮膚の一番外側の層)が厚くなった状態です。

繰り返される刺激に対する皮膚の防御反応ともいえ、体重のかかる足の裏や足の指によくみられます。

足に合わない窮屈な靴、革靴やハイヒールといった底の硬い靴、素足に直接履くサンダルなどが原因となりやすいようです。

また、足裏の一部だけに体重がかかるような歩き方(歩き方のクセ)、長時間の歩行立ち仕事なども誘因となります。

どんな症状?

皮膚が円形に硬くなり、中心に白い目のような芯ができます。これは、厚くなった角質がくさび形に皮膚の奥へ侵入するためで、文字通り「魚の目」のように見えます(医学的には「魚の目」ではなく鳥の目=「鶏眼(けいがん)」と呼ばれています)。

圧迫すると痛みがあります。足の裏に発症することが多いため、痛みのせいで歩行が困難になることもあります。

うおの目のようでも、芯がないものは「たこ(胼胝:べんち)」であることが多く、この場合、痛みはないか、あっても軽度です。

<うおの目」と「たこ」の違い>
うおの目(鶏眼) たこ(胼胝)
できやすい部位 足裏、足指、足指の間など 足裏、くるぶし(骨の突出部)、足の指、手の指、職業やクセが影響する部位(ペンだこ、座りだこ、吸いだこ)など
症状 ・円形に皮膚が硬くなり、中心に白っぽい芯がある。
・圧迫すると強い痛みがある。
・扁平であることが多く、芯はない。
・うおの目より大きめで、周囲の皮膚が黄色味を帯びる。
・圧迫しても痛くない~軽度の痛み。
うおの目とたこの刺激図 うおの目とたこの違い(イメージ図)

対処・予防法は?

足に合った靴を履くことが大切です。底の硬い靴ではなく、底の柔らかい靴を選びましょう。

一部分に圧や体重がかかりすぎる靴(ハイヒールなど)を避けたり、歩き方のクセがあれば、歩き方を見直してみましょう。

靴下を履いて、靴と足の摩擦が少なくなるようにしましょう。

痛みの軽減や再発予防に、市販のうおの目用パッド(ドーナッツ型パッド)が役立つことがあります。

痛みが強い場合や歩行に支障があるような場合には、早めに医療機関(皮膚科)に相談しましょう。メスで薄く削ったり、外用薬を用いたりなど、状態に合った治療を受けることができます。

うおの目は、原因(足に合わない靴や歩き方)を除去しない限り再発する可能性が高いものです。足に合った靴を提案してくれる専門家(シューフィッターなど)がいる靴屋さんで相談してみるのも一つの方法です。

安部正敏

監修・写真提供:安部正敏 先生

医療法人社団廣仁会札幌皮膚科クリニック 院長/褥瘡・創傷治癒研究所
皮膚科診療のエキスパート。 著書に『たった20のトピックスで学べる! 創傷・スキンケアの新常識』(学研メディカル秀潤社)、『ジェネラリストのための これだけは押さえておきたい皮膚疾患』(医学書院)ほか多数。自らの趣味を活かした鉄道と皮膚のエッセイ「憧鉄雑感」(雑誌『皮膚科の臨床』(金原出版)にて連載)も人気。

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