ひふ研
ステロイドはすぐれた抗炎症作用をもち、幅広い皮膚疾患に使われているお薬です。

ステロイド外用薬は局所(塗った部分)の炎症を鎮める作用に非常にすぐれたお薬で、さまざまな皮膚疾患の治療に幅広く使われています

ステロイド薬は血管収縮作用の強さによって、弱い(weak)~最も強い(strongest)の5つのランクに分類されています(参照:Q ステロイド外用薬の薬効の強さは、どのように分類されているの?)。

細かく分類されている理由は、体の部位によって、皮膚からの吸収されやすさ(吸収率)が違うためです。

ヒトにおけるヒドロコルチゾンの部位別経皮吸収率 ヒトにおけるヒドロコルチゾンの部位別経皮吸収率

たとえば、顔や陰部などは皮膚がとても薄く、吸収率が非常に高いため、弱いランクのステロイド外用薬を選ぶことが大切です。

医師の診察を受けて処方される場合には、使用部位に加え、年齢や症状の重さなど、さまざまな点を考慮して病状にあった強さのステロイド外用薬が処方されるため、むやみにおそれず、指導された用法や用量を守ってしっかり塗りましょう。

ドラッグストアなどで購入できる市販のステロイド外用薬(OTC医薬品)は、弱いほうから3ランク(「弱い(weak)」「普通(medium)」「強い(strong)」)に属する成分のものに限られています。用法・用量を守って正しく使用することで、しっかりとした効果が期待できます。

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