ニュースリリース

2021年11月15日

スキンケア製剤の微弱な皮膚刺激性を検出できる、独自の動物実験代替法を考案
日本動物実験代替法学会 第34回大会(2021年11月11日~13日)にて発表

 第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:吉田勝彦)は、低刺激性スキンケア製剤の微弱な皮膚刺激性を検出し、安全性を評価する動物実験代替法について研究を重ねており、その成果を日本動物実験代替法学会 第34回大会(2021年11月11日~13日)にて発表しました。発表した内容は以下のとおりです。

◆研究成果

 既存の動物実験代替法(OECD TG439*1)では困難であった低刺激性スキンケア製剤の安全性評価において、微弱な皮膚刺激性を検出することができる当社独自の試験法を考案しました。


 既存の皮膚刺激性試験代替法(OECD TG439)では細胞生存率50%以上の範囲に収まり「刺激性なし」と評価されるスキンケアの製剤においても、このたび当社が考案した試験法から求めた刺激性の指標を用いることで、製品ごとの微弱な刺激性の差を検出することができました(図1)。

 今後は、この当社独自の試験法を、より高い安全性が求められる敏感肌向け・乳幼児向けスキンケア製品の開発に活用してまいります。

(図1)OECD TG439で評価した際の細胞生存率と、当社試験法で評価・算出した刺激性指標値(IC50)との比較

*1 化学物質における皮膚一次刺激性試験の代替法として国際的に合意された試験方法。

※詳細はPDFをご覧ください