2020年7月6日
科学的根拠に基づく評価方法の確立に向けて
「肌の透明感」について客観的評価方法を開発
日本色彩学会第51回全国大会(2020年6月27日~7月5日)にて発表
「肌の透明感」について客観的評価方法を開発
日本色彩学会第51回全国大会(2020年6月27日~7月5日)にて発表
第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:吉田勝彦)は、人が感じる肌の透明感について客観的に評価する方法を開発し、日本色彩学会第51回全国大会(2020年6月27日~7月5日)にて発表しました。発表した内容は以下のとおりです。
今まで主観的な評価が多かった、人が感じる「透明感のある肌」について、輝度*1が高く、色ムラが小さい肌であることと結論付け、客観的に評価する方法を開発。

●「一般女性が感じる透明感のある肌」という点に重きを置き、肌の画像解析結果と、透明感の官能評価との関係性を解析することで、客観的に評価できる評価手法の構築を試みた。
●肌画像から得られた皮膚色・色ムラの数値(L*値・a*値・b*値*2・輝度の平均値およびSD*3)と透明感の目視評価スコアの個々の相関性を解析すると、輝度の平均値と目視評価スコアに極めて高い相関性が確認された。
●加えて、肌画像から得られた色情報を透明感に対して重回帰分析した結果、「輝度(平均値)」と「b*値(SD)」が説明変数として抽出された。それにより、輝度が高いことに加え、b*値のSDが小さいことが、人が感じる肌の透明感に大きな影響を与えているとの結論に至った。
●今後はこれらの因子に着目することにより、人が感じる透明感が向上することを目指したスキンケア製品の開発につなげていく。
*1 人の目に入る光の量
*2 L*a*b*色空間での明るさ(L*値)・色味(a*値・b*値)の指標。a*・b*は、色の方向を示し、a*は赤方向、-a*は緑方向、またb*は黄方向、-b*は青方向を示す。
*3 標準偏差
※詳細はPDFをご覧ください