賢者の仕事、賢者の健康

Vol.16FFの作曲家は"中くらいのおっさん"。5分間仕事術のススメ
植松伸夫氏 インタビュー(後編)

趣味はアウトドアと映画、そしてオカルト。雑誌「ムー」に就職したいくらい(笑)

− 使えそうです、そのやり方。私も早速やってみたいと(笑)。ところで植松さん趣味などお持ちなんでしょうか。

植松趣味ですか?いやー、やりたいことはいっぱいあるんですよ。山中湖に小さい山小屋があって、そういうところでバーベキューやったりとか。アウトドアが好きなんですよね。でも、なかなか行く時間取れなくて。何の因果で「こんな仕事になってしまったのか」と思うんですけど。

あと、映画もすごく好きです。ケーブルテレビなんかの映画専門チャンネルで放送されているものをとりあえず録画して保存してはいるんですけど、こないだね、まだ観れてないものがどれくらいあるか計算したら、毎日2〜3本観ないと80歳までに観終わらないってことが発覚したんですよ。

− 早送りで見るしかなさそうですね。それも「5分で1本」見るとかいかがでしょう?

植松ハハハハハハ。そうですね、「チクショー!こんなの2時間もかけて見るんじゃなかった」って映画たまにありますもんね。最後まで観るべきか否かを5分で判断する(笑)。

あと趣味…何ですかね?こんなところでする話じゃないかもしれないけど、僕、不思議な話が大好きなんです。俗に言うオカルト。音楽より好きかも。なんならね、雑誌の「ムー」に就職したいくらいで(笑)。霊現象とかUFO、占いに予言、パワースポット。そういった不思議現象を取材してお金になるといいですよね。

そう言えば昔はね、評判の占い師さんを訪ね歩いたりとか、はるばるインドまで「アガスティアの葉」っていう予言書を探しに行ったりとか。そういうことをやってたんですよ。

− 「アガスティアの葉」というのは名前からしてファンタジーゲームみたいです。どういうものなんでしょう?

植松5000年くらい前に、アガスティアさんという聖者が「将来この地を訪れる人のために、私は予言書を記す」と言って、古代タミル語で書いたものなんですけど……これ、どこまで話します?(笑)

予言の館で「お前は今、子供を喜ばせる音楽を作っているか?」と聞かれ

− 結構興味あります(笑)。

植松まだスクウェア(現スクウェア・エニックス)にいた頃に、「ファイナルファンタジー」の音楽CDを出す企画があったんです。で、そのCDにおまけの小冊子をつけようということになり、出版社の人たちとネタ探しをしていたら、知り合いの知り合いから伝説の予言書「アガスティアの葉」を収めている館の場所を知っているという連絡が来て、「これは行かなきゃ!」と。

ところがね、その人、住所は言ってくれないんです。「どこどこの駅で降りて、車でこの方向に何分行って」みたいな大雑把な場所だけ教えてくれて。

− で、どうなったんですか。

植松出版社の人たちと行ってみたんですよ、言われた通りに。そしたら、降ろされたのが住宅地の真ん中の路地みたいなところで。「どうするよ?こんなところで…」と思って途方にくれてたら、これが不思議でね、向こうのほうから自転車を押しながら少年がやってくるんですよ。

で、その子が「こんなところで何やってんだよ?」って英語で話しかけてくるので、「実はアガスティアの葉っていうのを探してて」って言うと、「オイラそこで働いてるのさ。ついておいで」って。それでほんとにアガスティアの館までたどり着けた。

− なんと言うか…RPGな展開です(笑)。予言書は見れたんでしょうか?

植松見れたんですよ。館に着いたら右手の親指の指紋を押すんです。自分の名前も書いて。そしたら館の人が葉っぱの束を抱えてやってきて、それを順番に読んでいくわけです。「お前の父の名はジェームスである」とか言いながら(笑)。

− いきなり外してますね?

植松いや、「じゃ、これはお前の葉っぱじゃない」と。そうやってね、質問に対して「イエスかノー」で答えながら自分の葉っぱを探していくんです。で、何度もそういったやりとりを繰り返していたら、いきなり「お前は今、子供を喜ばせる音楽を作っているか?」って聞かれて。

そこで「イエス」って言ったら、今度は「父はススム、母はノブコ。妻はレイコという名前か?」と。それもイエス。「1959年3月29日生まれか?」。イエス、イエス、イエス!「じゃ、これがお前の葉っぱだ」ってことになり、何歳の時に何があるみたいなことを読まれるわけです。

もう僕、呆然としちゃって。あまりにも信じられなかったんで、日本に帰ってきて半年後にまた行きました。なぜかと言うと、僕の名前が「ノブオ」でおふくろの名前が「ノブコ」ってことを向こうは読み上げたわけだから、古代タミール語とは言え、たぶん名前の最初のほうの言葉の綴りは一緒なんじゃないかと思って。それを確認したくて、「ノブオ」と「ノブコ」ってどこに書いてあるの? って聞いたら、確かに一緒だったんですよね。