賢者の仕事、賢者の健康 賢者の仕事、賢者の健康

Vol.1マンネリを打破する発想。それを選ぶのがリーダーの仕事
スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサー インタビュー(後編)

− 食べ物や運動もそうですが、なんでも偏りすぎると確かによくない気がしますね。今日最初にお話してくださった「ほどよく風邪をひくようにしてきた」というエピソード(前編)も、鈴木さん流の“マンネリ打破”なのでは? と感じました。仕事でも健康でもそういったバランス感覚が大事なのかもしれません。ところで、鈴木さんに「引退」の二文字はないんでしょうか。

鈴木さすがにこの年なんでね、静かに生きていたいですね。書道に励んだりして。世間を騒がせたくない。でも、引っ込めって言われるまでやってるかもしれません(笑)。

僕、いまって面白い時代だなと思うんですよ。さっき「映画のテーマが愛からフィロソフィーに変わった」というお話をしましたけど、いまはフィロソフィーもあまりに大衆化しちゃって、だれもがテーマを探しあぐねてるところがあると思うんです。確信が持てなくてみんな悩んでる時代でしょう? でも、それって考えようによっては、だれにでも可能性が開けてるってことでもある。こんな面白い時代ないと思いますよ。

編集者/東北芸術工科大学客員教授 河尻 亨一

PROFILE

編集者/東北芸術工科大学客員教授河尻 亨一
雑誌「広告批評」在籍中には、広告を中心に多様なカルチャー領域とメディア、社会事象を横断する様々な特集を手がけ、多くのクリエイター、企業のキーパーソンにインタビューを行う。
現在は実験型の編集レーベル「銀河ライター」を主宰し、取材・執筆からイベントのファシリテーション、企業コンテンツの企画制作なども。
  • カメラマン 稲垣純也
  • 更新日 2016.02.15