賢者の仕事、賢者の健康

Vol.5みんなもっと本気で仕事を面白がったほうがいい
椎名誠氏 インタビュー(後編)

「本の雑誌」の40周年は節目になりました

− 格闘技をやってらしたというお話でしたが(前編)、やはりからだをそうとう鍛えられてるんでしょうか。

椎名若いその頃の運動の延長が今も続いてます。毎日たった10分か15分くらいなんですけどヒンズースクワット、あれをね、300回くらい。その次に腹筋を200回、プッシュアップ(腕立て伏せ)100回、そのワンセットはやってます。

自宅の屋上でやったり、リビングルームでテレビ観ながらやったり、場所はいろいろですけど、毎日休みなくやるんです。歯磨きのように。これがね、気持ちいいんだなあ。そうやって毎日毎日自己トレーニングしてきたことの積み重ねは大きいと思います。そのへんは僕、自分でも恥ずかしいくらい律儀なんですよ。やらないと気持ち悪くて。それが役に立ってる気がします。

− 椎名さんは作家でありながら、今お話されたようなスポーツマンの側面があったり、あやしい探検隊のような活動があったり、雑誌の編集もされていたりと、仕事の幅が大変広い印象を受けています。そのバイタリティはどこから生まれるものなんですか。

椎名どうなんでしょう? まあ、色々やっちゃいますね。ひと頃は2つの会社の社長と編集長をやってましたから。自分の事務所と映画を作る会社、あとは「本の雑誌」の編集長。だからね、その中で自分の本業のモノを書いていかなきゃならないっていうのはけっこう…でも、わりと楽しかったから。

で、それぞれにものすごく優秀な部下というか、サジェスチョンしてくれる人が必ずいますから、彼らにサポートしてもらってね。

「本の雑誌」なんて創刊してもう40年で、僕も目黒(考二氏)も、十何年前に経営からは離れてますけど、去年、菊池寛賞をいきなりもらって。自分たちのやって来たことがそうやって評価されたのは嬉しかったですね。これはひとつの気持ちの節目になりました。

編集の仕事もずっと続いていて、発行は年2回で今年は1冊なんですけど、「とつげき!シーナワールド!!」っていう雑誌があるんですよ。僕じゃなくてチームのスタッフの親玉がつけたタイトルで恥ずかしいんですけど(笑)。それはね、あやしい探検隊の仲間たちもけっこう参加して作ってます。