賢者の仕事、賢者の健康

Vol.3ビートルズもダウンタウンも“口に苦い良薬”
倉本美津留氏 インタビュー(後編)

ボクらの生きてる世界って偶然の産物なんですよ

− ピンチの時自分の鍵穴を開けてくれる人を見つけるのは、こちらがある種、オープンな状態になっていないと難しいのかもしれませんね。あまりに頑丈そうな鍵や門構えだと人が寄ってきませんから。

倉本ボクって「誰でもいつでも開けに来てね」って空気を出し過ぎて、逆にエラい目に遭うこともあったんですけど(笑)。できるだけちゃんと鍵が合う人との出会いを作ろうと思ってます。

まぁ、鍵穴は自分で開けられる状態が一番いいんですけどね。でも、「どうしても開かへん!」ってなったときに、助けを求められる人がいると心強いですよね。

あと「閃き」に関して、ボクが大事にしてるのは「偶然」なんですよ。「なんかよくわからんけど出会うなあ」ということなんですけどね。困ってるときに、思いもよらないところで偶然何かと出会って、難問が解決することがある。仕事をしていてわりとそんなことばっかりだったりするんです。

考えてみたら、ボクらの生きてる世界って偶然の産物なんですよ。例えば地球から見て、月と太陽がほぼ同じくらいの大きさに見えるってことが偶然ですよね。引力や潮の満ち引き、夜と昼があるなんてことも、全部偶然からスタートしてるわけで、その意味では我々の“基準”は偶然なんですよ。それを意識してみるだけで、生き方とか仕事のやり方は変わってくるんじゃないかな。