賢者の仕事、賢者の健康

Vol.3ひとことで言うと、この歳になってもアホなんですよ。
倉本美津留氏 インタビュー(前編)

人が決めたルールの中で一番になろうっていう発想じゃダメ

− 話はまるで変わりますが、倉本さんは運動やスポーツはされてるんですか?

倉本ボクね、運動はほんとにしないんですよ。学生のときからスポーツは向いてなくて、部活も一回も入ったことないですし、そもそもスポーツという概念からしてちょっと拒絶反応がある。人が決めたルールの中で頑張って一番になるっていう発想がダメで、ルールは自分が作りたいというか。

運動が苦手で、単にそこから逃げようとしたのかもしれないですけどね(笑)。そういう人って、自分が一番になれる別のルールを考えたほうがいいじゃないですか? 「他の人たちに負けない自分の競技を作ろう」みたいなことばっかりやってました。

子供の頃は偏食もすごかったんです。肉と魚なんか、まったく食べられなくて。給食も残すから、結構イジメの対象になりやすいんですよね。いるじゃないですか? 給食の時間が終わって、5時間目とかになってるのに、まだ目の前に給食があるっていうあのパターン(笑)。

小学校一年には、自分が好き嫌いが多いということはわかってましたから、やがてはそういう目に遇うだろうということで、なんとかそれを回避する方法はないかと色々知恵しぼりました。

− 給食の危機はどうやって乗り越えたんですか。

倉本「オレが給食を食べへんのは、出されたものをそのまま食べることをカッコ悪いと思ってるから。自分の意志で食べへんのや」って周りに言ったんですよ。そしたら「あー、倉本はそういう意志でやっとんねんな」ということでいじめられませんでした。むしろ「先生と戦ってるねんな?」みたいな感じで見られたりして(笑)。

まあ、ある年齢からは偏食も克服していく時期がくるんですけど、そんなライフスタイルにもかかわらず、大病もしてないですし、ある程度はそのやり方がボクにとっての正解だったのかもしれません。この20年来、風邪もひいてないですから。

− 運動もせず、食べ物の好き嫌いもあるのに風邪もひかないという…。からだがよほど丈夫なんでしょうか。

倉本実は風邪薬はね、けっこう使うんです。「あ、そろそろ風邪ひきそう?」って感じがするじゃないですか。予兆があるというか。ボクの場合、そこの察知が早くて、熱とか咳みたいな症状出る前(症状がひどくなる前)に薬を飲むんですよ。「ん? なにこの雰囲気? なんとなくのダルっぽさ…… この肌の感じ、もしかして……」ってなった瞬間に。だからお薬の世話にはなってるんですけどね。