賢者の仕事、賢者の健康

Vol.3ひとことで言うと、この歳になってもアホなんですよ。
倉本美津留氏 インタビュー(前編)

「人は全員面白いんやで」ということが伝わったらなあ。

− そう考えると言葉の力ってスゴいですね。昔の人は言霊を信じていたと言いますが、その絡みで言うと、「笑う門には福来る」というのも本当なのかもしれません。「笑うことがからだにいい」という研究もあるそうですね。

倉本「笑うことで免疫力がアップした」みたいなやつですよね? からだに悪いわけないと思いますよ。「笑いによる治癒力」とまで言ったら大げさかもしれないけど、人間やっぱり気分が楽になると笑うじゃないですか。「楽になる」は「楽しい」でもある。“comfort”と“enjoy”が直結してるなんて、日本語って面白いなと思いますよね。さらに面白いことに、「楽」に草(冠)をつけると「薬」になるでしょう?やっぱりボクは「薬」という言葉も気になってます。

そもそも「楽」ってスゴい字だなと思うんです。下にある「木」に横棒を一本足してみてください。そしたら「日」と「本」に飾りが付いて、日本が輝いてるように見えるじゃないですか? そんなこと考えたりね。日常で普通に使われてる言葉をいじって面白くすることが好きなんです。アホな視点が、何かの役に立ったらいいなと思ってるんです。

− 「楽」に草冠で「薬」というのも、言われてみれば「なるほど!」と思いますね。子供の頃から何度も見ている漢字ですが、そうやって意識することはあまりないようにも思います。薬が人を楽にするように、倉本さんも笑いで心のサプリを提供しているのかもしれません。

倉本まさにそれがやりたいと思って番組も作ってるつもりではあります。元々テレビの仕事がしたいと思っていたわけじゃないんですけど、やっぱり14歳くらいから、「面白いことを表現して、たくさんの人たちに伝えたいな」と思ってました。

面白いものを作って、見てくれる人たちのテンションが上がったり、元気になったり、「こんな自由にやってもエエんや。それやったらオレも!」みたいな気持ちになってもらえることがうれしいんです。「人は全員面白いんやで」ということが伝わったらなあ、と思いながらやってます。