賢者の仕事、賢者の健康

Vol.6汚部屋から脱出すると“気持ちの健康”を取り戻せる
勝間和代氏 インタビュー(前編)

結局、私たちの心の投影なんですね、部屋というものは

− なんだか自分のことを言われているような気もします(笑)。しかし、おっしゃる通りですね。

勝間いや、私もそうだったんです(笑)。「最低限の努力ってどういうことか?」と言いますと、私の場合、パソコン周りの仕事をするところだけとか、台所でも調理するスペースだけは最低限キレイなんです。

衣類もそうなりますよね? 靴なんかも日頃履くのは5足なのに、他の20足くらいはキレイなまんま仕舞っていて、二度と靴箱から出ないと。で、履く5足はつねに玄関前に出てるという状態なんですね。でも、その5足はボロボロです。よく履いてるから。

洋服も着ない洋服がクリーニングから戻って来て、ダーッとクローゼットを占領してるんですけど、肝心の着る洋服が部屋のそのへんに転がってるわけですよ。

つまり、私たちが「いかに本当に大事なものを粗雑に扱い、どうでもいいものを大事にしてしまっているか?」ということが“汚部屋”の正体なんです。「優先順位が狂ってしまっている部屋」とも呼んでるんですけど……。もちろん私も掃除はしていたんですよ? 

− 優先順位が狂うと仕事もはかどらないですね。となると掃除くらいではダメでやっぱり断捨離だと?

勝間人間関係もそうなんですよ。家族や親友といった、ほんとに大事な人たちをおざなりにして、どうでもいい相手に時間を使ったりしてしまってるんですね。行きたくない会合とか行きたくない飲みとか。でも、汚部屋から脱出することで「本来自分が何をしなければいけないか?」が分かってくるわけです。

結局、私たちの心の投影なんですね、部屋というものは。この本でも、モノでゴチャゴチャになった状態の部屋を写真でご紹介してますけど、ようするに当時、私の心がそんな感じだったんです。

変わりましたね、汚部屋を脱出してみると。心の混沌が整理されるというか、明らかに幸福度も上がったと思います。