人には聞けないアレやコレを調査!おれたちのカラダすべて白書

Vol.730〜40代男性有職者の6割が「風邪で仕事を休めない」!? ミドルマネジメント層ほど休まない傾向に

あっという間に秋が過ぎ去り、コート必須の季節になりました。冬になると、じわじわと気になってくるのが、風邪やインフルエンザの流行です。年末に向けて、これから仕事はどんどん忙しくなっていくのに、うっかり風邪をひいてしまった!そんなとき、あなたならどうしますか?

第一三共ヘルスケアが30〜40代男性を対象に調査を行ったところ【図1】、約4割は「風邪で仕事を休むべき」と回答する一方で、約6割が「風邪で仕事を休みづらい」と考えていることが明らかに。ただでさえ、有給消化率は50%以下と低い日本(※)。有給休暇が余っているのにもかかわらず、日本のビジネスマン達は、なぜ風邪をひいても休まないのでしょうか? その理由について、今回は迫っていきたいと思います。

※厚生労働省「平成26年就労条件総合調査」より

【図1】風邪(インフルエンザ除く)で仕事を休むことに対しての考え方
(n=4,603)

休むかどうかを決めるボーダーラインは「37℃台」

今回の調査では、“風邪をひいたら仕事は休むべき”“どちらかと言えば風邪をひいたら仕事は休むべき”と考える層を「休む派」、“風邪で仕事は休みづらい/休めない”“どちらかと言えば風邪で仕事は休みづらい/休めない”と考える層を「休まない派」として、それぞれの特徴について比較・検証を行いました。

まず、「この体温になったら会社/仕事を休む」と判断する熱のボーダーラインについてです。調査の結果、37℃台の熱で休む判断をしている人は、「休む派」では約半数(49%)なのに対し、「休まない派」では20%に留まることがわかりました【図2】。

【図2】「休む派」「休まない派」の仕事を休む熱のボーダーライン(累積グラフ)
休む派(n=500)休まない派(n=500)

風邪が完治するまでに要する日数においても差がみられ、「休む派」に比べ「休まない派」の方が長引く傾向がある【図3】ことからも、風邪をひいても無理して出社している人が多いことがうかがえます。

【図3】風邪が完治するまでに要する日数
休む派(n=500)休まない派(n=500)

一方で、「休まない派」からは、無理したことによるこんな失敗エピソードも。

  • 一人の職員がきっかけで社内に病気が蔓延してしまい、中には入院せざるを得ない状態になった人も…。結果として、仕事量が増大してしまった。
  • 同僚がインフルエンザ発症中に出社。本人は風邪のつもりだったのでしょうが、社員にうつしてしまい、複数人が同時に休まなければならなくなった。
  • 無理して出勤したが、会議でプレゼンや提案ができず、まわりに迷惑をかけてしまった。
  • 朝、無理に出社したが、作業できず退社。その後3日間休む羽目に。
  • 38℃の熱があるとき、60度の温水を使用していてやけどしそうになった。熱があると注意力が散漫になるので危ないと思った。

風邪で熱があるときには、身体のためにも、そして仕事やまわりの同僚のためにも、潔く休む「勇気」をもつことが大切だといえそうです。

シフト制勤務の業種は「休まない派」が多い

次に、「休む派」「休まない派」が多い業種についても調べました。すると、「休む派」が多い業種のトップ3は、「官公庁」「情報処理/情報サービス」「金融・保険業」でした。一方、「休まない派」が多い業種のトップ3は、「運輸・輸送業」「学校・教育関連」「病院・医療機関」が多い結果となりました【図4】。シフト制勤務となると、より休みづらくなるのかもしれません。

【図4】業種別にみた「休む派」と「休まない派」の割合
休む派(n=500)休まない派(n=500)

「休まない派」が最も多いのはミドルマネジメント層

では、「休む派」と「休まない派」の割合は、役職別に違いがあるのでしょうか。

【図5】役職別にみた「休む派」と「休まない派」の割合
一般社員(n=431)係長/主任クラス(n=258)課長/次長クラス(n=167)部長クラス(n=48)経営者(n=76)

調査結果によると、役職が上がるにつれて「休まない派」は増え、部長職であるミドルマネジメント層が最も多く67%という結果に【図5】。

ミドルマネジメント層は、ほかの層よりも職場環境や仕事に満足している人が多いようでした【図6】。また、「自分が休むことで周囲に迷惑をかけたくない」「仕事がたまって休み明けに苦労したくない」という思いや、自分に対しても厳しく「風邪で休んでだらしないと思われたくない」「風邪で休むのは甘い」といった意識が、ほかの役職よりも高くなっていました【図7】。

【図6】職場・同僚に関しての満足度
(n=1,000)

【図7】風邪で仕事を休むことに対しての認識
(n=1,000)

実際、フリー回答でも、
「薬で症状をおさえて働けるのであればしょうがない」
「風邪ぐらいで休むと、クセになる!」
「風邪で仕事を休むのは、精神的に甘いと思う」
といった厳しい声も。任された仕事に対して、強い責任感をもって取り組むミドルマネジメント層だからこそ、自分にも厳しくなり、その結果、「仕事を休まない/休めない」と考えてしまう傾向がありそうです。

さて、みなさんの職場ではどうでしょうか?

今回の結果をみて、「休まない派」の多いミドルマネジメント層の人こそが率先して「風邪のときは無理せず休む」ということを実践していかないと、職場や会社全体のカルチャーも変わっていかないのではないか、という感じがしました。

「たかが風邪で…」と休めなかった方は、これからは考えを改めて、風邪のときは薬を飲んで、しっかり休みましょうね。

  • 調査期間:2016年10月6日(木)〜10月11日(火)
  • 調査対象:直近3年間で風邪をひいた経験のある30〜40代男性有職者4,603人
    • ※1 本調査では、「休む派」「休まない派」それぞれ500人を無作為抽出
  • 調査方法:インターネット調査
  • 更新日 2016.12.01