防災意識と避難所生活に関する調査
2024年11月28日
- トピックス
- 調査
<防災意識と避難所生活に関する調査>
避難所経験者の7割が防災意識向上、非経験者は約半数にとどまる避難所滞在は4割超が3日以上、7割近くが身体の不調を経験
不調を感じた4割以上が「衛生用品」「医薬品」を用意しておけばよかったと回答
~非常時への正しい備え・避難所生活中の不調時への対処について専門家が解説~
近年、日本国内では、地震や台風などの大規模自然災害による被害が増加しています。自然災害発生への不安や警戒が高まっていることが想定される中、第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区)は、防災の意識や対策について、避難所生活の経験者と非経験者を対象に、それぞれの防災意識の違いや、避難所生活が与える影響を調査しました。
これらの調査結果を踏まえて、東京大学医学部附属病院薬剤部、日本DMAT隊員、東京都災害薬事コーディネーターの高山和郎先生に、非常時への正しい備えなどについて話を伺いました。
これらの調査結果を踏まえて、東京大学医学部附属病院薬剤部、日本DMAT隊員、東京都災害薬事コーディネーターの高山和郎先生に、非常時への正しい備えなどについて話を伺いました。
1. 避難所経験者と非経験者、それぞれの防災意識
●防災意識について、経験者の7割(70.0%)、非経験者の約半数(51.5%)が「昨年と比べ、防災意識が高まった」と回答。避難所経験の有無により、約20ポイントの意識差が見られた。●防災に関連した対策の有無について、経験者が7割(73.9%)を超える一方、非経験者は4割(44.0%)にとどまった。
●具体的な防災対策は、経験者、非経験者ともに「備蓄品」や「非常用バッグ」の準備が多い傾向。
2. 防災対策としての備蓄品
●避難所で不調を感じた経験者が用意しておけばよかったと思うもの、上位は「衛生用品(ウエットティッシュ、手指消毒液など)」(52.0%)、「医薬品」(43.0%)。一方、非経験者は「衛生用品」「医薬品」について、約2割が「避難所にあると想定している」と回答。
●備蓄品で困っていることは、経験者、非経験者ともに「使用期限・消費期限の管理」が最も多く、続いて「保管場所」「準備する量が分からない」。
3. 避難所生活の実態と不調について
●実際に避難所で過ごした日数は、「1~2日」が半数以上(58.3%)を占めるが、3日以上も4割強(41.7%)に上る。●避難所経験者の6割以上(65.8%)が「身体に不調を感じた」と回答。具体的な不調の上位は「腰痛・肩こり」(68.6%)、「頭痛」(37.7%)、「胃痛」(32.9%)。
「防災に関する意識調査」調査概要
■実施時期:2024年10月11日~16日 ■調査方法:インターネット調査
■調査対象:北陸地方以外の日本全国の、避難所生活経験のある方とない方
(避難所生活経験のある方:1,010人、避難所生活経験のない方:1,056人)
■調査実施機関:株式会社インテージ ■抽出フレーム:インテージのマイティモニター
※グラフの構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため100%にならない場合があり、表記した数字の合算した値と異なる場合があります。
高山 和郎 先生に聞く
「非常時への正しい備え」
