肌の水分状態を評価する新手法を開発
2025年09月16日
- ニュースリリース
- 研究開発
~“肌内部の見えない水”を捉え、未来のスキンケア開発へ貢献~
肌の水分状態を評価する新手法を開発
第35回 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)世界大会において共創研究成果を発表
第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広、以下「第一三共ヘルスケア」)と御木本製薬株式会社(本社:三重県伊勢市、社長:田中利尚、以下「御木本製薬」)は、両社による共創研究の成果を、本年9月15日から18日にかけてフランス・カンヌで開催の「第35回 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)世界大会」において発表しました。
水分は、健康的な肌を維持するために欠かせない要素です。これまで、保湿に関わる研究の多くは「結合水」に着目して進められてきました。結合水は、角層内部の天然保湿因子に結び付く水で、乾燥した環境下でも揮発しにくいのが特徴です。しかし、「結合水」と一括りにされる水分にはさまざまな結合状態が存在しており、従来の測定手法では、それぞれの状態を明確に識別・評価することが困難でした。そのため、どの水の状態が保湿において重要な役割を果たしているのかについては、十分に解明されていないのが現状です。
そこで本研究では、肌に与える影響を確認するために、保湿やキメ感、ハリ感などのスキンケア効果に重要と推察される「中間水」や「弱い結合水」に着目し、これらを分析するための解析手法の確立を目指しました。また、この手法を用いて、これらの水分量を増やすことができる成分の探索も行いました。
今回の研究成果を応用することで、化粧品原料のスクリーニングにおいて「中間水」や「弱い結合水」を増やす原料の組み合わせを見出すことが可能となり、肌を健やかに保つことができる革新的なスキンケア製品の開発が期待されます。
※詳細はPDFをご覧ください
水分は、健康的な肌を維持するために欠かせない要素です。これまで、保湿に関わる研究の多くは「結合水」に着目して進められてきました。結合水は、角層内部の天然保湿因子に結び付く水で、乾燥した環境下でも揮発しにくいのが特徴です。しかし、「結合水」と一括りにされる水分にはさまざまな結合状態が存在しており、従来の測定手法では、それぞれの状態を明確に識別・評価することが困難でした。そのため、どの水の状態が保湿において重要な役割を果たしているのかについては、十分に解明されていないのが現状です。
そこで本研究では、肌に与える影響を確認するために、保湿やキメ感、ハリ感などのスキンケア効果に重要と推察される「中間水」や「弱い結合水」に着目し、これらを分析するための解析手法の確立を目指しました。また、この手法を用いて、これらの水分量を増やすことができる成分の探索も行いました。
今回の研究成果を応用することで、化粧品原料のスクリーニングにおいて「中間水」や「弱い結合水」を増やす原料の組み合わせを見出すことが可能となり、肌を健やかに保つことができる革新的なスキンケア製品の開発が期待されます。
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