からだと心のごちそう時間

Vol.7鮭のソテーと葛あんかけ
大根のはちみつ漬け

日暮れが早くなり、めっきり秋めいてきましたね、咳こむ人もチラホラ。
今回ご紹介する鮭のお料理は抵抗力を上げ、風邪予防にもお勧めの一皿。低カロリーで栄養豊富な鮭に含まれるビタミンDは、風邪やインフルエンザにとても有効な食材です。赤い色のアスタキサンチンは抗酸化力が非常に高く、肩こりや眼睛疲労にも効果的。柑橘果汁をかけると抗酸化作用がアップします、旬の野菜を一緒に添えていただきます。

季節のテーマ
風邪

風邪は、ひき始めなら食生活の改善で挽回できます。
生姜、葱、にんにく、唐辛子、シナモン、葛粉などで体を温め発汗を促し、熱や寒気を緩和します。過労、ストレス、睡眠不足などで体調が悪いと免疫力も落ちるので気をつけます。(体の温度が1度変わるだけで違います、温めるよう心がけましょう)
免疫力を上げるとウイルスを撃退させます、発酵食、タンパク質、旬の野菜や果物を織り交ぜながら摂取し、体力をつけます。こまめな水分補給も大切ですが、水より白湯にすると胃腸を温めるので効果が高まります。消化吸収は意外に体力を使うものです、夕食には消化のよいものを食べ、胃腸も休ませてあげることも大切です。

食材&薬膳ポイント

鮭・紅鮭
鮭の皮とそのすぐ下の脂にコラーゲンやDHA・EPAを多く含むので、残さずいただくようにして下さい。香ばしく焼いたりあぶったりすると美味しくいただけます。
鮭の赤い色のアスタキサンチンは、美肌効果が高いことで知られており、活性酵素を除去し、シミ、肌荒れを軽減します。赤いイクラにも含まれているので、親子丼などもお勧めです。
好みですが、黒挽きこしょうをふって下さい。辛みと香りが葛あんによくあい、カラダを温め、胃腸の調子も整えます。
大根&はちみつ
昔から伝わる民間療法の大根のはちみつ漬けは、薬のない時代の庶民の味方でした。大根が炎症を抑えて咳を止め、はちみつの殺菌作用で喉の痛みをとり、優しい甘みがカラダをいたわります。ゆずやレモンを加えたり、お湯やお酒と割っても良いものです。(大根はできれば無農薬のものがおすすめです)

鮭のソテー・葛あんかけ

材料

〈2人分〉

2切れ
里芋
1個
しいたけ
1枚
なす
1本
小松菜
2わ
(葛 小さじ2〜3、水大さじ2でとく)
出汁300cc
(酒、醤油、みりん各大さじ2)
塩麹
小さじ2

作り方

  1. 鮭に塩麹を馴染ませマリネしておく。野菜は食べやすく切り、里芋と小松菜は下茹でしておく。
  2. 小鍋に出汁を温め、調味料を入れ、煮立ったらかき混ぜながら溶いた葛を入れてとろみがつき、透明感がでるまで煮る。
  3. 1の鮭の水気を拭いて、葛を薄くまぶし、中火で熱したフライパンで皮と身をこんがりやきつける。なすとしいたけも一緒にソテーする。
  4. 器に3と1の茹でた野菜を盛って2の葛あんをかける。好みで挽き黒胡椒をふる

大根のはちみつ漬け

材料

はちみつ
適宜
大根
適宜

作り方

  1. 大根はたわしで良く洗い、 皮ごとサイコロに切る(皮が気になる方は剥く)。
  2. 消毒したあきびんや容器などに入れ、はちみつを大根がかぶるくらいまで入れて混ぜる
  3. フタをしめて冷蔵庫で保存する(3〜5日間日持ちする)。

ちょこっとお役立ちすこやか知恵袋

葛は多年草、冬期にでんぷんが根に集まります。掘り起こして粉砕し、でんぷんを水にさらして沈殿させます。上澄みを捨て、白くなるまでの工程を何度も繰り返してアクや不純物を取り除き、日陰干しにするわけですが、これらの 作業は大変な手間暇がかかります。そのため、100パーセントの本葛粉は高価ですが薬効が高いのです。
風邪薬の葛根湯はその名の通り、葛根が主成分。肩こりや頭痛、首の付け根の痛みなどを取り除く効能があります。
血行をよくする葛は昔から、葛湯や生姜湯などとして親しまれてきました。
料理のとろみにも使う葛、その透明感と滑らかな舌触りは上質です。

  • 更新日 2018.10.01

井澤由美子Profile

東京都出身 11月23日生まれ(勤労感謝の日・五穀豊穣を祝う新嘗祭の日)
料理家・調理師・国際中医師・国際中医薬膳師。発酵食のレシピ作りがライフワーク、薬膳にも精通している。NHK(きょうの料理)などの料理番組の他、広告、雑誌などで活躍中、著書多数。オーガニック・醗酵レストランなどのデレクションも手がける。レモン塩や乳酸キャベツの火付け役として知られる。http://yumikoizawa138.jp/

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