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正しい入浴法と夜の過ごし方は?冷えに負けない夜の温活ルーティン【後編】

2025年10月15日

からだと心

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秋冬へと季節が進んでいく中で、少しずつ実感するようになるのがからだの冷え。からだの冷えは、心身のさまざまな不調を起こすと言われています。毎年のことだから「まぁ、大丈夫だろう」と冷えを放置してしまう人も多いかもしれませんが、放っておくと別の健康問題につながる恐れも…!?そこで、後編では効果的な入浴方法を中心に、夜の温活ルーティンを福田千晶先生に教わりました。

▶▶▶前編はこちら

[お話を聞いたのは…]

意外と知らない効果的な入浴方法って?【バスタイム】の温活ルーティン

Q:入浴前には何か水分補給をしておくべきでしょうか?

福田:汗をかいて脱水状態になると、血液量が減って血液循環が悪くなり、冷えにつながります。そのため、入浴前は水分補給を必ずしておきましょう。常温か温かい飲み物であれば、お好みのもので大丈夫です。また利尿作用があるアルコールは脱水状態になりやすいので、避けてください。

Q:入浴するのにベストなタイミングは?

福田:一般的には寝る90分前に入浴すると、ぐっすり眠れると言われています。一つだけ避けて欲しいのが、まだ汗をかいている状態で寝ること。汗がパジャマや寝具に染み込んで、からだが冷えてしまうので注意しましょう。

Q:お湯の温度は、高ければ高いほど良い?

福田:一概に温度が高ければ良いとは言えません。温度が高すぎると、お風呂から出た後に熱をからだから逃がそうとして、結果的に冷えてしまうこともあります。そのため熱すぎず、自分が気持ち良いと感じる温度がベストです。

Q:半身浴と全身浴では、どちらがより温まりますか?

福田:心臓に問題がなければ、肩までつかる全身浴の方が、短い時間で効率的に温めることができます。ただし、高齢者の方などは、全身浴の時間は短めにして、心臓に負担がかからないようにしてくださいね。

Q:よく耳にする「温冷交換浴」とは?

福田:熱めのお湯につかって、冷たいシャワーを浴びるのを繰り返す入浴方法です。自律神経を整え、血行促進、疲労回復、冷え性改善、睡眠の質の向上などの効果が期待できるとされています。ただし、自分のからだに合っている人は良いですが、血圧を変動させるため、高血圧や心臓に疾患のある方は事前に医師に相談した方がいいでしょう。温冷を繰り返すとからだに負担がかかったり、疲れてしまったりすることもあるので、体調が悪いときにはおすすめできません。

Q:冷え対策の観点から、入浴で汗をかいてデトックスするのはアリですか?

福田:実は汗をかくことは、みなさんが思っているほどデトックスにはならないんです。からだの老廃物の大部分は、腎臓でろ過され尿として排泄されます。そのため、我慢して長く入浴してもデトックスにはなりません。入浴に関しては、からだを温めることで気持ち良いと感じられることが何よりも大事です!自分がリラックスできる入浴環境を作ることを意識しましょう。

Q:夏と冬の入浴で、何か違いはありますか?

福田:お湯の温度や入浴時間を変えると良いと思います。個人の好みや環境にもよりますが、夏はあえて入浴で汗をかく必要はないので、37〜39度くらいに。冬は40〜42度の間が温まりやすいです。からだが温まってきて気持ちが良いなと思うくらいが、お風呂から上がる目安になります。またリラックス感を高めるために、季節によって入浴剤を変えてみるのもおすすめです。夏はクール系のもの、冬は温泉地を思わせる入浴剤も良いですよね!お好みのものがあれば、それを気分にあわせて使ってみるのもおすすめです。

Q:朝風呂派が意識すべきポイントは?

福田:お風呂は朝でも夜でもどちらに入っても問題はないですが、朝に洗髪をするかどうかがポイントになります。頭も熱が逃げやすいパーツなので、髪の毛が少しでも濡れているとそこから冷えていきます。朝、目を覚ますためにさっと入りたい人も、髪の毛はできたら夜に洗っておくのがおすすめです。

寝るとき、靴下は履くor履かない?【夜】就寝までの温活ルーティン

Night routine

1. 冷たいものよりも、温かいものを食べる

福田:夜に限らず、食事は温かいものを中心に食べるのが正解です。生野菜よりも温野菜、冷奴よりも湯豆腐、お刺身よりも煮魚など。冷たいものを食べるときは、温かい汁物を加えるなどして、からだの中から温める工夫をしてみてください。

2. 髪の毛は完全に乾かしてから寝る

福田:髪の毛は完全に乾かさないと、冷える原因になります。また髪を乾かす間もからだが冷えないように、一枚羽織るなどしましょう。

3. 軽めのストレッチで血行促進!

福田:特に冬はコートを着たり、重ね着をしたりして、肩が凝ることが多いですよね。お風呂の前後で肩甲骨まわりや脚などを軽くストレッチをしておくと、血行が促進されるのでおすすめです。

4. 体温調節のために、就寝時に靴下は履かないのがベター

福田:足裏は熱を逃して体温調節をするパーツであり、しかも結構汗をかくので、基本的には靴下で覆わない方が良いとされています覆ってしまうと靴下の中に汗をかいて、冷えの原因に。どうしても履きたい場合は、汗を吸って、さらに乾くのも早いシルク素材などにしましょう。足首だけのレッグウォーマーも活用してみてください。

日常生活のひと工夫でOK!自分にとっての心地良さを意識した冷え対策を始めよう

―福田先生のお話から、「自分が心地良く感じられるか」「リラックスできるか」ということが、冷え対策において一番大事なのだと気づきました。

福田:大半の方の冷え性は、衣類や入浴法、食事など、何かを工夫すれば解消できる場合がほとんどです。「冷え対策を頑張らなきゃ!」と気負いすぎなくても、ほんのひと工夫するだけでOK。自分にとって心地が良く、リラックスできる状態を作ることを意識してみてくださいね。前編でもお話ししましたが、自分自身が不安に感じたり工夫をしても改善しなかったりするようであれば、それが受診の目安となります。本記事が、自分自身の健康についてもう少し考えてみるきっかけになれば嬉しいです。

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