余った日焼け止め、翌年使ってない?日用品・くすりの正しい使い方・捨て方【後編】

2025年06月12日
毎年6月はみんなで環境のことを考える「環境月間」とされています。環境保全、そしてサステナブルな暮らしを叶えていくために、私たちの日常生活で実践できる、身近なアクションにはどんなものがあるでしょう。
たとえば日用品を正しく使い切り、正しく捨てることもその一つかもしれません。でも、なんとなくの感覚で自己流のやり方になっていませんか? そこで今回は、市販薬(OTC医薬品)からスキンケア、オーラルケア製品などを取り扱う第一三共ヘルスケアで、お客様のお声に日々向き合うチームの社員に、日用品とくすりの正しい使い方・捨て方を改めて教えてもらいました!
後編は、化粧品の使用期限やくすりの保存・処分の仕方なども聞いていきます。さらに、第一三共ヘルケアが推進するSDGsの取り組みとは?

[化粧台]化粧品の使用期限は、未開封の状態で一般的には3年間。日焼け止めは1シーズンで使い切るなど、使用期限の記載に関わらずなるべく早めに使い切りましょう!
まり:記事前編では、[風呂場]と[洗面台]にある日用品の正しい使い方・捨て方を学びました。後編でも引き続き、家の中のスペース別にお聞きしていきたいと思います。まず、素朴な疑問なのですが、化粧品には使用期限がありますか?
細田:使用期限の表示については法律(※)で定められていますが、実は化粧品の場合は未開封かつ適切な保管条件で製造後3年以上品質保持ができる製品については、商品への使用期限の記載義務がありません。使用期限が記載されていない製品が多いのはこのためです。一方で、使用期限や保管上の注意が記載されている製品もありますので、製品ごとに確認していただければと思います。
※医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
まり:まとめ買いがお得な時に、私はインターネットでストックを買うことがあります。安心して使うには使用期限を意識して、使い切れる量を考えることが大事ですね!使用期限が過ぎると、製品はどんな状態になってしまうのでしょうか?
細田:水分と油分が分離したり、テクスチャーがザラついたり、また雑菌が増えてしまうことで、品質の担保ができなくなってしまいます。製品を保管する際も、直射日光が当たらない、温度変化の少ない場所で保管してくださいね。
まり:夏といえば日焼け止めを塗りますが、そのシーズンで使い切れずに余ってしまうことが多いんですよね…。
細田:日焼け止めは暑い場所に持ち出すなど、使う場所も過酷な環境になるので、開封したものはなるべく早く使ってください。余ってしまった場合は、秋冬にも紫外線対策としてぜひ使っていただいて、翌年まで残さないようにしたほうがいいでしょう。
[くすり箱]くすりの保管は、製品に負担がかからないようできるだけ温度変化が少ない場所で

まり:常備しているかゆみ止めの軟膏や目薬を、清潔に使うポイントはありますか?
細田:雑菌が入ってしまうため、容器を直接肌につけないことが大切です。特にお子さまが目薬を使う時、まつ毛につかないように気をつけましょう。
まり:心当たりが…気をつけます! 次に、くすりの保存方法について教えていただきたいです。ビン型のくすりの中にフィルムのようなものが一緒に入っていることがありますよね。私は開封時に捨ててしまうのですが、問題ないでしょうか?
細田:はい。フィルムは取っていただいて問題ありません。たとえば『新ルルAゴールドDXα』の蓋を開けると入っているフィルムは、輸送時に錠剤を固定するためのものなので、反対に戻すと手に付いた雑菌が入ってしまうので要注意!
まり:他にも、くすりの保管方法で注意すべきことはありますか?
細田:製品に負担がかからないように、できるだけ温度変化が少ない場所で保管することがポイントです。くすりの添付文書などの注意事項に記載してある保管方法を参考に、正しい保管を心がけてくださいね。

まり:液体の内服薬の処分にいつも迷います。口に入れるものなので、排水溝に流してもいいものでしょうか?
細田:くすりの処分方法についても自治体によって異なりますが、液体のくすりには基本的にはキッチンペーパーや新聞紙などに含ませて捨てます。錠剤はそのまま可燃ゴミとして捨てて問題ないケースが多いです。
誰でも使いやすく、捨てやすい。気持ちよく使い切れることがSDGsに

まり:ここまで日用品やくすりの正しい使用方法や、正しく捨てることについてお聞きしてきました。それは私たちにとっても、環境にとってもやさしい選択になるということですよね!
細田:はい! 私たちはお客様の声をカタチにする仕事をしていますが、特に大切にしていることがあります。それは“誰もが使いやすくて、使った後に捨てやすい”ということです。
まり:細田さんたちメーカーのみなさんが、製品の開発・改良の面でこんなにも工夫をされていることを今回初めて知りました。
細田:まさにお客様の声から誕生したのが、『ミノン全身保湿ミルク』のつめかえ用です。「プラスチックがもったいない」「環境にやさしい選択がしたい」というご意見をいただき、開発を進めて発売することができました。当社の公式サイトは「お客様の声で改善/誕生」した製品の事例なども紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
まり:消費者の声が反映された製品ができるのは、私たちにとってもうれしいことですし、つめかえパウチを選ぶこと、そして気持ちよく使い切ることは、環境にもやさしい。素敵な循環ですね!
細田:はい! こちらは弊社が推進するSDGsの取り組みのひとつだと思っています。
まり:今までは「これで本当に合ってるのかな?」と思いながら、使ったり、捨てたりしているアイテムが多かったので、今回正しいアクションをお聞きできてよかったです。自分の生活に活かしていきます!
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