知っているようで知らない!?日用品・くすりの正しい使い方・捨て方【前編】

2025年06月12日
毎年6月はみんなで環境のことを考える「環境月間」とされています。環境保全、そしてサステナブルな暮らしを叶えていくために、私たちの日常生活で実践できる、身近なアクションにはどんなものがあるでしょう。
たとえば日用品を正しく使い切り、正しく捨てることもその一つかもしれません。でも、なんとなくの感覚で自己流のやり方になっていませんか? そこで今回は、市販薬(OTC医薬品)からスキンケア、オーラルケア製品などを取り扱う第一三共ヘルスケアで、お客様のお声に日々向き合うチームの社員に、日用品とくすりの正しい使い方・捨て方を改めて教えてもらいました!
自分の行動を思い返すとハッとする!「ちょっと待った!」な日用品の使い方・捨て方

まり:「お客様相談室」についてはよく聞きますが、製品について分からないことがあった時に、相談できる場所でしょうか?
細田:そうですね。当社では製品についての疑問点はもちろん、「もっとこうしてほしい」というご要望やご意見などもいただいています。1日あたり100件を超えるお問い合わせがあるので、年間だと3万件くらいになります。
まり:1日にそんなにもたくさんのお問い合わせがあるんですね!
細田:お客様相談室に寄せられた声は、製品開発に関わるメンバーにも共有して、製品の開発・改良に取り組んでいます。

細田:ご高齢の方から、つめかえパウチについてご意見をいただいたことがありました。そこから改良を経て誕生したのが、現在の『ミノン全身シャンプー』のつめかえパウチです。注ぎ口にストローを入れることで手元のブレを抑えて安定性を高め、さらに開封部分の切れ込みを深くすることで力が弱い方でも開けやすくなりました。発売後にお問い合わせをいただいたご本人から喜びのお声をいただき、私たちもうれしかったです!
まり:すごい! 私たち消費者の声が、実際の製品にしっかり反映されているんですね。
▼お客様のお声で改善や誕生した製品の情報をご紹介しています。
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/support/voice/
細田:そうなんです。ところでまりさん、今つめかえパウチのお話をしましたが、シャンプーなどをつめかえる時、本体ボトルはどうされていますか?
まり:洗うのが少し面倒だなという時は、中身が少し残っている状態でつぎ足すこともあります。衛生的に問題アリ…ですかね?
細田:今日はそんな「ちょっと待った!」な日用品の使い方・捨て方を、一緒に確認していけたらと思います。家の中の場所別に、チェックしていきましょう!
[風呂場]シャンプーやボディソープをつめかえる時、本体ボトルは一度洗うべき?

細田:つめかえる時に本体ボトルを洗うかどうかは、製品の性質によって異なるため、必ず製品パッケージに記載のある説明を確認しましょう。また、中身が少し残っている状態でのつぎ足しは、雑菌が繁殖してしまう可能性があります。基本的にはどの製品も、すべて使い切ってからつめかえるようにしてくださいね。
まり:最後まで使い切るコツはありますか?
細田:たとえば、『ミノン全身シャンプー』のボトルなども、普通に使えば最後までしっかり出るように、本体ボトルの管はボトルの下までつくようになっているんですよ。つめかえパウチも中身がスムーズに出るように、内側の素材は液体を弾く素材にしています。
まり:それはうれしいですね。でもボトルを洗って乾かすのって、地味に時間がかかりますよね(笑)。時短になる方法はありますか?
細田:ボトルの下にキッチンペーパーやタオルなどを敷き、斜めにボトルを立てかけて通気性を良くしておくのがおすすめです!
まり:やってみます! つめかえ用を選ぶと、プラスチックの使用量を削減できる点で環境にやさしく、お財布にやさしいのもうれしいですよね。SNSを見ていると、もともとの本体ボトルではなく、別のオシャレなボトルにつめかえている人も多い印象です。これについては、どう思われますか?
細田:ボトルを揃えると統一感が出て素敵ですよね。ただ、懸念点が二つありまして、まずは“使いやすさ”です。本体ボトルは内容物によってポンプの管の太さから、一度にどのくらいの量が出るかまで、すべて製品に合わせて作ってあります。別のボトルにつめかえることで、その使いやすさが担保できなくなるデメリットはありますね。もう一つは“衛生面”で、つめかえ時に雑菌が入ってしまうことや、品質が保証できなくなることがあります。
まり:なるほど。私たち消費者のことを考えて、細かく設計されているんですね!
[洗面台]捨て方は地域によって異なるため、まずは自治体のルールの確認を!

まり:ハンドソープなどのボトルは、捨てる前に洗うべきでしょうか?
細田:お住まいの地域によって違いがあるため、まずは自治体のルールを確認してください。プラスチックを分別する地域の方もいらっしゃいますし、基本的にはボトルは洗う、もしくは中身をきれいに拭き取ってから処分してもらうのがいいでしょう。
まり:ヘアスプレーのような、ガス缶系の処分は特に注意が必要ですよね。
細田:そうですね。エアゾール製品は可燃性ガスが使用されていることがあるので、そのまま捨てると破裂したり、火災の恐れがあったりします。風通しのいいところで、ガスを最後まで抜いてください。
まり:我が家は転勤族で、今までいろいろな地域に住んでいるのですが、ゴミの処理については自治体によってルールが全然違うんですよね! 引越しのたびに、最初にゴミの分別についてチェックします。
細田:さすがです。最後まで製品をしっかり使い切って、正しく分別して捨てることが、サステナブルな暮らしへの一歩だと思います。
後編では、化粧品の使用期限やくすりの保存・処分の仕方なども聞いていきます。これを機会に、ぜひご自身のアクションも見直してみてくださいね!
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