サプリメントの選び方や「基本のキ」を専門家が解説【前編】

2026年05月18日
健康な状態の維持や食生活のサポート、また美容目的など、それぞれ目的を持ってサプリメントを取り入れている人も多いはず。身近なところで手に入れられるため利便性が高い反面、選び方や摂取方法を誤るとかえって健康な状態から遠ざかってしまうこともあります。そこで、改めてサプリメントについての正しい理解を深め、ご自身や家族のライフパフォーマンスを一層高めていきましょう!サプリメントの基本知識をQ&A形式で専門家にうかがいます。前編ではサプリメントの役割や選び方について。
[お話を聞いたのは…]

栄養バランスを整えるサプリメントは、健康のために取り入れる“食品”

Q.サプリメントの基本的な役割について教えてください。
A.普段の食事の足りない成分を補い、栄養バランスを整える役割があります
村上:「Supplement(サプリメント)」は英語で、「補足するもの」「追加」という意味を持ちます。普段の食事がベースにあって、そこで足りない成分を補う目的で取り入れるのが、サプリメントの基本的な役割。サプリメントは“おかずのひとつ”であり、“栄養バランスを整えることに特化したおかず”だと考えていただくと分かりやすいです。サプリメントには栄養バランスを整える役割はありますが、主食や副菜といったきちんとした食事がベースにあってこそ成り立つということが大事なポイントです。
Q.サプリメントは食品?医薬品?
A.サプリメントは食品。健康のために取り入れる健康食品です
村上:大前提として、サプリメントは医薬品ではなく、食品に分類されます。食品は大きく2種類に分けることができ、私たちが普段食事で使うのが一般食品、そしてサプリメントのように健康の維持や食生活の補助を目的として利用されるものが健康食品です。後者の健康食品の中でも、国の制度で機能性を認められているものが、機能性表示食品、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品の3種類で、これらはまとめて保健機能食品とも呼ばれています。

※参考情報)
健やかな心身の維持に不可欠、不足しがちな栄養素のビタミンD、亜鉛、マグネシウムの効果とは?|くすりと健康の情報局
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/selfcare/exercise_and_nutrition-02/#d10
Q.サプリメントを取り入れるメリットは?
A.食事の摂取カロリーを抑え、特定成分を効率的に摂ることができます
村上:バランスの良い食事で栄養を摂り入れることが理想的ではありますが、食事の好みや生活リズム、地域差などといったさまざまな要因で、栄養バランスは崩れてしまいます。そうした崩れやすい栄養バランスを助けるために、サプリメントは非常に役立ちます。また、食品はひとつの成分ではなく複数の成分で構成されているため、食事だけで栄養を摂ろうとするとカロリーも摂りすぎてしまいます。それを避けるためにも、特定成分を効率的に摂れるサプリメントは有効です。
サプリメントは成分・品質・価格の三大ポイントをチェック!

Q.サプリメントの選び方で意識すべきポイントは?
A.成分・品質・価格の三大ポイントをチェックしましょう!
村上:意識していただきたいポイントは、成分・品質・価格の三つです。
成分
ご自身にどういった症状やお悩みがあるのか、何が原因なのか、その部分を明確にしたうえで、摂り入れるべき成分を検討してください。専門家に相談したり、“信頼できる”メディアサイトなどを活用して情報収集をしたりするのも良いと思います。
品質
サプリメントは、どのような管理のもとで作られているかを確認することも大切です。製造工程が明確に示されているかに加えて、GMP(Good Manufacturing Practice:適正製造規範)に基づく品質管理が行われているか、あるいはGMP認証工場で生産されているかどうかも、品質を見極めるうえで重要なポイントになります。
価格
サプリメントは継続することが大事なので、続けやすい価格であるかどうかもポイントになります。成分へのこだわりや製造の難しさという部分で、サプリメントの価格もさまざまです。成分・品質にこだわったメーカーのサプリメントを買うことを選んだものの、いざ購入する際に知らないサイトで正規品でないものを買っていないか、という視点も今の時代大切です。なぜ安いのか、なぜ高額なのか、その根拠が明確に示されているかどうかを判断基準にしてください。
サプリメントをお店で買うときは医師、薬剤師・登録販売者、栄養士に相談を!身近な薬局で相談してみるのもひとつの手

Q.サプリメントについて迷った時は、誰に相談すると良いですか?
A. 目的に合わせて、医師、薬剤師・登録販売者、栄養士に相談することをおすすめします
村上:かかりつけの医師や薬剤師・登録販売者、またサプリメントは食品であることから、栄養士に相談するのも良いと思います。それぞれ専門分野が異なるため、医師は病態や健康面を、薬剤師・登録販売者はくすりとの飲み合わせを、栄養士は栄養バランスの観点で、目的に合わせて相談するのが望ましいです。現在使っているくすりがある方は、必ず医師や薬剤師・登録販売者の方への相談をするようにしてください。最近は栄養士が在籍している薬局、またくすりやサプリメント、さらに健康面について相談できる“健康サポート薬局”と掲げた薬局も増えてきていますよ。オンラインで直接購入する時には、購入後の不明点だけでなく、購入前にコールセンターで相談するのもひとつの手です。
Q.サプリメントはいつ摂るのが良いですか?
A.基本的にはいつ摂取してもOKです。ただし、成分によってはベストなタイミングがあるものも!
村上:サプリメントは食品なので、基本的にはいつ摂取しても良いと言われています。その中でも、たとえばカフェインなど覚醒作用のあるものは、夜に飲むと眠れなくなってしまうこともあるので、朝や日中がおすすめです。このようにサプリメントの成分によっては、ベストなタイミングがあるものもあります。
Q.サプリメントを摂取すると、どのくらいで自身の変化が感じられますか?
A.個人差があるため一概には言えませんが、最低でも1カ月は継続してみてください
村上:一人ひとり代謝機能も体格も違うので、変化の感じ方には個人差があり、成分によっても異なります。また、基本的には食品ですので、効能効果をもつものではありません。その前提のうえで言えるとしたら、一時的な不調(栄養不足など)は、サプリメントを摂ってから比較的早めに変化を感じられることが多いです。それに対してダイエットや美容目的の場合、変化がではじめるまでに時間がかかるため、目安として3カ月ほど、最低でも1カ月はしっかり継続していただくのが良いと思います。
後編では、サプリメントの摂り方についてのアドバイスからお子さんのサプリメントの選び方まで、素朴な疑問を詳しくお聞きします!
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