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子どもと一緒に始める薬育――人生100年時代の親子セルフケア入門【前編】

2026年03月02日

家族・くらし

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平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.13歳(※)と、人生100年時代と呼ばれる長寿大国の日本。しかし、実際の寿命と健康寿命(健康上の問題がなく日常生活を送れる期間のこと)とがイコールとは限りません。自身が100歳を迎えるその時も、健康で過ごしていたい。そんな“QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上”を叶えるためには自分自身で健康を守り、対処するセルフケアが大いに役立ちます。中でも、大人から子どもまで、多くの方にお届けしたいのが“薬育”を通じたセルフケアです。

薬育という言葉を初めて知ったというwith class mamaの教育インフルエンサー・えり先生親子と、第一三共ヘルスケアの社員が対談し、すこやかで充実した人生に役立つ薬育について考えてみました。

※ 厚生労働省「令和6年簡易生命表(男)」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life24/dl/life24-06.pdf「令和6年簡易生命表(女)」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life24/dl/life24-07.pdf

<対談メンバー>

そもそも“薬育”とは?出張授業で高校生が“セルフケアアンバサダー”に

えり先生:私たち親子は今回初めて“薬育”という言葉を知りました。その意味から教えていただけますでしょうか。

岩城:はい。第一三共ヘルスケアでは「Wellness for GOOD 100年後も人と社会と地球が健やかであり続けるために」のサステナビリティ・コンセプトのもと、「People(人)/Society(社会)/Earth(地球)」の3つの領域において課題を特定し、様々なサステナビリティ活動を展開しています。そのうちの一つが薬育です。薬育とは、「自分自身で健康を守り対処する力」を育む教育活動のこと。くすりをうまく活用する方法だけではなく、そのリスクについても正しく理解し、適切に使うための知識を若いうちから身につけることを目的としています。

第一三共ヘルスケアのサステナビリティ「Wellness for GOOD」について
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/wellness-for-good/

日本の平均寿命は世界的に見ても非常に高く、特に女性は世界第1位(※)。人生100年時代といわれています。そこで私たちが目指しているのが、実際の寿命と同時に健康寿命も延ばそうということです。そのために、自分のからだを自分でケアするセルフケアについての普及活動を始めました。

※厚生労働省「平均寿命の国際比較」よりhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life10/03.html

実は当社の調査で、「ネット(SNSを含む)で、健康に関連する誤った情報に接触した経験があるか」を調べたところ、約3人に1人が誤情報に接触したことがあるとわかったんです(※)。

※Z世代の“セルフケア現在地”に迫る「Z世代セルフケア白書 2025」(2025年9月 第一三共ヘルスケア調べ)https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/content/000141207.pdf

その大きな原因の一つに、情報入手経路の多様化が考えられます。かつてはテレビや新聞、雑誌、企業やブランドの公式サイトに限られていた情報源が、現代ではSNSやWeb記事、動画配信サービスなど、広がりを見せているという時代背景があるのではないかと我々は考えました。

えり先生:スマホで何でも調べられる時代ですが、ネットやSNS上にあふれる情報は、果たして正しいのか。そこの判断は難しいと感じています。実際、私もSNSで教育についての情報を発信していますが、自分の得意とするジャンル以外の分野については、情報の真偽を見極めるのは至難の業です。特に娘のような中学生は、「SNSでバズっている情報=真実」と思うこともあって、親としては心配に思うこともあります。

岩城:私たちもSNSの情報がすべて悪とは思いませんが、正しい情報を取捨選択するのは難しいと感じています。だからこそ、SNS世代である若い世代への薬育、セルフケアの啓発活動は力を入れている部分ですね。

中村:そこで当社ではZ世代のヘルスリテラシー(健康を守るための判断力)を向上させることを目的として『セルフケア アカデミー』という活動を、出張授業、教育コンテンツの提供、全国統一 セルフケア検定の3つを柱に展開しています。

えり先生の娘さん:出張授業って何でしょうか?すごく気になります!

中村:実際に高校でセルフケアについての授業を行っているんです。受講した高校生が同世代にセルフケアの大切さを広める“セルフケアアンバサダー”となり、授業で学んだ正しいセルフケアの知識を動画にまとめ、発表するという探究学習プログラムです。

岩城:発表を含めて全7~12コマの授業で、期間も2〜3か月にわたります。当社のくすりや健康にまつわる情報を発信しているWebサイトや、行政が発信している情報などを主なソースとして、生徒さんに工夫して制作していただいているんですよ。

えり先生:充実していますね。自らがアンバサダーになることで、セルフケアを“自分事”として捉えられるし、正しい知識を身につけようと思うから、学びが深まりそうですね。

えり先生の娘さん:面白そう!SNSで正しい知識を発信する力が身につきそうですよね。私たちの世代にぴったりだと思います。

岩城:まさにそこが狙いの一つです。次世代の健康リーダーとしてぜひ活躍していただきたいなという思いがあります。

くすりだけではなく、スキンケアやオーラルケアなど身近なケアの学びも

中村:セルフケアの学びはくすりだけではなく、スキンケアやオーラルケア、食事など、より身近な内容まで網羅しています。堅苦しく考えるのではなく、からだに良いのはどんな成分、どんな洗い方だろうと、ある程度気軽に、広くセルフケアリテラシーを身につけていただければと思うのです。

えり先生:最近の中高生は美容への意識が高いですからね。ネットやSNSで情報があふれている分、正しい情報を見極める力がまさに今、必要になってきていると思います。

えり先生の娘さん:以前、顔にニキビができたときに皮膚科に行く時間がなかったので、SNSで評判が良かったニキビパッチを使ったことがあるんです。私の肌には合ったのでトラブルはなかったのですが、合わなかったらと思うとちょっと怖いですね。実際、SNSは情報がキャッチしやすいし、誰か有名な方が使っているだけで良いものだと思ってしまうことはあります。

中村:出張授業でもニキビに関する質問は非常に多く、中高生の関心事なのだなと感じます。逆に、そういった身近なことをきっかけにセルフケアに興味を持っていただければなと思いますね。

岩城:この出張授業をきっかけに自身で調べたり、学んだ知識を活かして、より正しい情報の選択ができたりするようになれば、ご家族をはじめ、多くの方の健康につながっていくのかなと思うんです。

正しい、現代の情報にアップデートしていく必要があります

えり先生:私たちが育った時代でも、いわゆる“風の噂” “都市伝説”的なことはありましたよね。それが正しいのかどうか学ぶ機会も、場所もないまま過ごしている方も多いと思うんです。実際、私も若い頃に「生理痛のくすりは、飲みすぎると効果が出づらくなる」という風の噂を信じ込んで、痛みを我慢していたことがありました。でも本当は、用法・用量を守っていればくすりを飲んで良いんですよね。

私は幸い、正しい情報にアップデートできたから良いですが、そのままの方も中にはいると思うんです。そうなると、その方のお嬢さんへの教えも「生理痛は我慢するもの」となり、お子さんは勉強や部活に集中できなくなり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が下がるという事例もあるんじゃないかなと推察します。

中村:勘違いの例として質問にあがるのが、「かぜ薬の『ルル』はインフルエンザに罹患したときに飲んでも良いですか?」というものです。答えはNO。かぜ薬は、熱や鼻水、咳などの苦しい症状をやわらげるための対症療法で、ウイルスをおさえる効果はありません。もちろん病院に行ったり、薬局で薬剤師さんに聞いたりするのが正解です。でもその前段階としてセルフケアの知識があれば、風邪による発熱とインフルエンザの発熱は自分では区別がつかないから、高熱が出るようなインフルエンザが疑われる場合には、重症化を防ぐためにも、できるだけ早く医療機関を受診したほうが良いと気づけるのではないかなと思うんです。

※参考)新ルル-A錠sはインフルエンザの疑いがある場合でも服用できますか? |新ルル-A錠sのよくあるご質問
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/support/faq/faq_lulu_a_s_q00005.html

第一三共ヘルスケアのサステナビリティの取り組みとは

えり先生の娘さん:“薬育”の他に、どんなサステナビリティ活動をされているんですか?

中村:例えば『みんなの生理痛プロジェクト』ですね。なかなか人には言えない生理の悩みや困りごとを知り、学ぶことで、生理痛に悩む方が“我慢しない”選択ができる社会を目指すためのプロジェクトです。

くすり箱プロジェクト』は、ご家庭のくすり箱の有用性を再認識し、常備薬を準備するために大切なことを家族、学校、社会という目線からアプローチしようという取り組みです。

また『おくすりシート リサイクルプログラム』という、使用済みのおくすりシートを回収しリサイクルする日本初(※)の取り組みも展開しています。実際にペンやベンチなど様々なリサイクル製品に生まれ変わっているんですよ。
※テラサイクルジャパン合同会社調べ

岩城:私たちは製薬メーカーですので、“作る”というアプローチは当然の役割ですが、さらに何歩も踏み込んで、環境に優しい作り方や、その後のリサイクルまで考えるのもメーカーとして必要な時代になっています。

――第一三共ヘルスケアのサステナビリティへの取り組みはこちらから! 後編では、『全国統一 セルフケア検定』に挑戦します。

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