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もしかして五月病?「仕事に身が入らない」心身の不調に要注意【前編】

2025年05月07日

からだと心

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新しい職場や初めての業務、はたまた子どもの新学期など…この季節は自分自身や家族を取り巻く環境がガラリと変化する人も多い時期。そうした変化に対応しようと頑張った結果、5月の連休明けごろから、心身の不調を感じる人が増える傾向にあるといいます。

この時期よく耳にするのが、“五月病”というキーワード。「まぁ、私は大丈夫だろう」と放っておかずに、身近にある不調と向き合ってみませんか?

with class mamaインフルエンサーのりっきーさんと一緒に、精神科医・産業医の奥田弘美先生にお話を聞いてきました。

[お話を聞いたのは…]

五月病とは新しい環境に適応できないことで起こる心やからだの不調の“俗称”のこと

りっきー:今思い返してみると、「あの時、五月病だったかも」ということが二回ありました。一回目は新卒時代、引っ越しに研修に…肉体的にも精神的にも疲れていて、5月頃に眠れないことがありました。二回目は育休からの復帰直後です。4月から慣らし保育や仕事復帰でかなりバタバタしていて、ゴールデンウィークに一息ついたら、どっと疲れを感じたんです。いつもなら平気な満員電車で座り込んでしまったり…これって、五月病でしょうか?

奥田:そうですね。新学期や新入社など、新しい環境に身を置かれた人に多いのが五月病。五月病(ごがつびょう)とは、新しい環境に適応できないことで起こる心身の不調の俗称です。たとえば、風邪が医学の病名ではなく俗称なのと同じです。

りっきー:私が五月病かもと思った時期も、まさに新しい環境への適応に一生懸命だった気がします!

奥田:環境の変化にも様々なものがありますよね。自分自身は変わっていなくても、たとえば仕事では新しい人が部署に来たり、上司が変わったり、新規プロジェクトを任されたり。プライベートでは引っ越しやお子さん関係の行事が続くなども該当しますね。

また、季節的に春は寒暖差が激しいので、自律神経に負担がかかって、ただでさえ疲れやすい状況です。この時期に新しい環境やシチュエーションを前にすると、心身に疲れが溜まりやすいもの。ひと月くらいは気が張っているので頑張れるのですが、大型連休で気が緩んで、疲れを自覚するパターンが多くあります。

頑張り屋さんや完璧主義者は五月病になりやすい!?

※2025年3月にwith class mamaのインスタグラムのフォロワー413名を対象に行ったアンケート結果となります。

りっきー:私と同じように、アンケートでは「五月病かも?」と感じたことがある人が7割以上もいました。新しい環境への適応以外に、五月病になりやすい人に特徴はありますか?

奥田:「きっちり仕事をしなきゃ」「与えられた役割を果たそう」と頑張る人、自分を犠牲にしてもまわりの期待に応えようとする人、完璧主義の人もなりやすい傾向がありますので気をつけたいところです。

現在進行形で気づけるのがベスト!五月病セルフチェック

りっきー:私自身もそうでしたが、「あの時、五月病だったかも」と後からふり返って気付く人が多いと思います。やっぱり現在進行形で、自分が五月病であることに気付けることがベストですよね。五月病によって自覚することの多い症状として、セルフチェックできるような特徴はありますか?

奥田:重いものから軽いものまで人によって違いがありますが、これらが代表的な五月病によって自覚することの多い症状です。五月病が重度になると自律神経系が乱れるので、りっきーさんのようにストレスがかかる満員電車でめまいがしたり、冷や汗が出たりする人もいらっしゃいます。

りっきー:ちなみにこれらの症状がどのくらい続いたら、医療機関への受診対象になりますか?

奥田:休日にしっかり休んでも症状が取れない状態が約二週間前後続いていて、仕事や学業、日常生活などに影響が出ている場合は受診を推奨したいと考えます。一般的には心療内科か精神科ですが、胃腸症状(胃痛、腹痛、便秘、下痢など)がメインの場合は、まずは内科でよいと思います。めまいがメインの場合は、耳鼻科も検討してみてください。決して一人で頑張りすぎないで、医療機関に頼ることも選択肢に入れてくださいね。また、女性には五月病と似た症状で、生理前に起こるPMSがあります。PMSは生理のサイクルで定期的に起こるものなので、生理とともに症状がなくなる場合はPMSと言えます。症状が取れない状態が続く場合や季節によって症状が出る場合は、五月病を疑ってみてください。

新しい変化が多い時こそつめ込みすぎず、ゆったりペースを意識して

りっきー:五月病と似たものに、うつ病があると思います。どのような違いがあるのでしょうか?

奥田:五月病の中で、さらにひどくなった症状の一つにうつ病があります。憂うつな気持ちや無気力が強くなって、会社や学校に行けないとか。不眠で朝起きれない、感情が不安定になって人前で泣いてしまう、イライラして感情の制御が効かないとか。そうなってくるとうつ病と診断される可能性が高いです。動悸がして電車に乗ることができず、パニック障害という病名がつくこともあります。

※医療機関などで専門家に相談のうえ、ご自身の状態について把握してください。

りっきー:五月病という大きなくくりの中にも、うつ病やパニック障害の兆候があるということですね。

奥田:そうです。五月病は新しい変化が多い人がなりやすいので、ご自身の生活の中で変化の多いタイミングに、“頑張ること”をつめ込みすぎないことが大事ですよね。たとえば女性なら、転勤や異動と一緒に習い事やダイエットを始めるとか。変化に変化を重ねるのではなく、一つの変化が心身になじんでから、次の変化にトライしていく。特に疲れやすい時期は、何事もゆったりペースにされた方がいいのかなと思いますね。

後編では、五月病対策としてのセルフケア、そして子どもの五月病についてもお話をお聞きします。

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