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親子で考えよう!子どもの脱毛と家庭でできるムダ毛処理【後編】

2026年07月15日

家族・くらし

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男女を問わず脱毛が身近になってきている今、子どもの脱毛や、ムダ毛の自己処理についての話題も目にするようになってきました。「まだ早い気がする」「本当に必要なの?」と子どもの脱毛に不安を感じる保護者も少なくないのでは。対処法はひとつではなく、自己処理で様子を見る方法もあれば、医療機関やサロンに相談するケースもあります。今回は、キッズ脱毛の相談に向き合う医師に取材。後編では、子どものムダ毛処理についてやキッズ脱毛の選択肢、さらに脱毛後のアフターケアについてお聞きします。

※本記事におけるキッズ脱毛は、8〜15歳(小学校低学年~中学生)までのお子さんを対象とした医療脱毛を指します。

▶▶▶前編はこちら

[お話を聞いたのは…]

大人より敏感な子どもの肌。ムダ毛の自己処理は“やさしさ重視”で

——クリニックで脱毛する前段階として、家庭でできる安全なムダ毛処理には、どのような方法がありますか?

堀田:ファーストステップとして、電気シェーバーでやさしく剃る方法は小中学生にもおすすめです。カミソリを使う場合、肌への負担を減らすために、必ずシェービングクリームを一緒に使い、毛の流れに沿って剃るようにしてください。お子さんの肌は大人よりも敏感なので、深剃りすることは避けていただきたいです。

ほかにも家庭用の光美容器などを検討されるご家庭もあります。ただし、機器の種類や出力設定によっては肌トラブルのリスクもあるため、使用する場合は保護者が説明書をよく確認し、肌の状態を見ながら慎重に使うことが大切です。

また、除毛クリームも選択肢として挙がることがありますが、肌質や部位によっては刺激になることがあるため注意が必要です。大人の肌用に毛のたんぱく質を溶かす成分が使われているものもあるため、お子さんには負担が大きいこともあります。

——クリニックにいらっしゃるお子さんの中には、自己処理で肌を傷つけてしまっている方もいますか?

堀田:多くいらっしゃいます。小中学生ですと自己処理に慣れていないというのも当然ありますし、中にはカミソリ負けをして軽い毛嚢炎(もうのうえん)になってしまっているケースも。その状態でも剃り続けてしまうので、炎症をくり返して色素沈着につながり、ご相談をいただくこともあります。

本当に悩んでいるお子さんは毎日のように剃ってしまうこともあるのですが、自己処理の頻度としては一週間に一回くらいを目安に、できるだけ頻度を減らしながら、肌にやさしいケアを心がけていただきたいです。

医療脱毛と光脱毛、子どもの場合はどのように選ぶ?

※小学生のお子さんの場合は対応を慎重に検討し、実施検討においてはクリニックにご相談ください。

——医療機関で受ける“医療レーザー脱毛”とエステサロンで受ける“光脱毛”がありますが、子どもが選ぶ場合、大人との違いはありますか?

堀田:まず、医療レーザー脱毛と光脱毛の違いは比較図を参考にしてください。

大人が脱毛を検討する場合は、なるべく少ない回数で、長期的な減毛効果を重視して、医療レーザー脱毛を選ぶ方が多い傾向です

一方で、子どもは施術後も成長に伴って新しい毛が生えてくる可能性があります。それを踏まえると、お子さんの場合は痛みが比較的少ないエステでの光脱毛で、少しずつ毛を減らしていくのも有効な選択肢だと思います。

ただ、光脱毛の場合は毛を減らすまでに医療脱毛よりも回数が必要になる傾向があるため、通う回数や一回ごとの効果を踏まえて、医療脱毛を選ばれる方もいらっしゃいます。

——医療レーザー脱毛の中にも機械の種類があると聞きますが、どのような違いがありますか?

堀田:機械の進化によって、痛みに弱いお子さんにも対応するものもあります。機械は大きく分けると、“熱破壊式”と“蓄熱式”の二種類です。

熱破壊式は、毛根に対して高出力レーザーを当てて、熱でしっかり反応させる方法です

比較的新しい手法の蓄熱式は、低めの出力でじんわりと熱を加えていく方法で、熱破壊式よりも痛みが低減します。

どちらの方式にもメリット・デメリットがあり、効果の出方や痛みの感じ方には個人差があります。毛質や部位、肌状態によって向き不向きがあるため、複数の機器を扱っているクリニックで相談できると選択肢が広がりますよ

キッズ脱毛の経験が豊富なクリニックやサロンを選ぶことが重要

——脱毛を検討している親子に向けて、クリニック選びのポイントを教えてください。

堀田:場所や時間の面で通いやすいことはもちろんですが、お子さんの場合はキッズ脱毛の経験が豊富で、症例数が多いかどうかも重要だと思います。大人と比べてキッズ脱毛では、レーザーの出力設定の工夫が必要で、弱すぎても効果が出ませんし、大人の肌より敏感なため強すぎればトラブルの原因になります。

また、施術を行う医師や看護師に関しても、経験が必要になります。例えば、大人なら痛みがあってもじっとしていられることが多いですが、お子さんの場合は動いてしまったり、不安が強くなると泣いてしまったりすることもあります。そうした対応力も含めて、キッズ脱毛の経験が豊富なクリニックを選ぶことが大切だと思います。

——キッズ脱毛をより慎重に検討したほうがいいケースはありますか?

堀田:「アトピーでも医療脱毛はできますか?」と相談されることもあるのですが、症状が安定していれば施術できるケースもあります。カミソリを使った自己処理で肌に傷ができてしまうことがあるので、むしろカミソリの使用頻度を減らすことのできる医療脱毛はおすすめできます。

ただし、小さいお子さんですとアトピー性皮膚炎の症状が安定していないことも多く、掻きむしって血が出てしまうこともあります。炎症が強い時期や、肌状態が不安定な時期には無理をせず、必ず医師と相談しながら慎重に判断することが大切です。

脱毛後は肌が敏感になりやすい時期。保湿と日焼け対策を丁寧に

——脱毛後の肌のアフターケアは、何を意識するべきでしょうか?

堀田:保湿と日焼け対策は、徹底していただきたいです。脱毛後は肌のバリア機能が一時的に下がっており、レーザーで軽度の火傷を起こしている状態になります。しっかり保湿を意識して、水分量をキープすることで、肌あれを防ぐことが大切です。

日焼けも肌への刺激のひとつです。脱毛後の肌にさらに紫外線ダメージが加わると、色素沈着や肌トラブルにつながります。学校の授業などもあり、学校生活の中で完全に日焼けを防ぐのは難しいですが、親御さん主導で日焼け止めを使うように促していただくのがベストです。

——最後に、“脱毛が当たり前”である親世代の価値観が、キッズ脱毛が増加している要因のひとつであるというお話も伺いましたが、医師としてどのように考えられていますか?

堀田:お子さん自身が将来的にどのような価値観を持つかどうかは、8歳や10歳ではまだ分からないと思います。だからこそ、慎重に、フラットな立場であるべきだと思います。もちろん医療脱毛を提供する立場としては有用性を感じる場面はありますが、親世代の価値観が早期にお子さんへすり込まれたり、「体毛があるのは良くないこと」というボディイメージにつながったりするのは、避けたほうが良いと思います。

「脱毛をする・しない」はお子さんそれぞれの自由です。大切なのは、親が一方的に決めるのではなく、お子さんの気持ちや年齢、肌状態、生活背景を踏まえて、一緒に考えることです。必要があれば専門家に相談しながら、親子で納得できる選択ができると良いですよね。

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