今や “キッズ脱毛” は小学生から!?医師に聞くメリット・デメリットと最新事情【前編】

2026年07月15日
男女問わず脱毛が身近になってきている今、子どもの脱毛やムダ毛の自己処理についての話題も目にするようになってきました。「まだ早い気がする」「本当に必要なの?」と子どもの脱毛に不安を感じる保護者の方も少なくないのでは。もしお子さんから「脱毛したい」と言われたら、どのように向き合えばよいのでしょうか。今回は、キッズ脱毛(※)の相談に向き合う医師に取材。前編では、クリニックでの具体的な事例やキッズ脱毛のメリット・デメリット、さらに家族間でのコミュニケーションまで、詳しくお聞きしました。
※本記事におけるキッズ脱毛は、8〜15歳(小学校低学年~中学生)までのお子さんを対象とした医療脱毛を指します。
[お話を聞いたのは…]

女の子は8歳〜10歳、男の子は12歳〜15歳頃から脱毛相談が増加

——子どもの脱毛、いわゆる“キッズ脱毛”の相談が増えていると聞きます。何歳くらいからでしょうか?
堀田:当院では、女の子であれば8歳〜10歳、男の子であれば12歳〜15歳くらいが多く、親子で相談に来られる方が増えました。当院が開院した5年前はキッズ脱毛の相談は今ほど多くはなかったですが、小中学生でもスマホを持つようになって、SNSを通じて脱毛の情報に触れる機会が増えたことも一因ではないかと思います。
また、今の小中学生の親世代にとって、“脱毛が当たり前”になっていることも大きいと感じます。親御さん自身が医療脱毛を経験しているからこそ、お子さんの悩みに対しても選択肢の一つとして考えやすくなっているのかもしれません。
——具体的には、どのようなタイミングで相談が増えますか?
堀田:中学校への入学を控えた時期や、プールの授業がある4月から7月頃は相談が増えます。そのほかのケースですと、スイミングやバレエなど、肌の見える範囲が多い習い事をされているお子さんが多いですね。
——お子さんはどのパーツの脱毛を希望されることが多いですか?
堀田:女の子は、腕・脚・脇を希望される方が多い傾向です。男の子は、ヒゲのご相談が多いですね。濃いヒゲが生えてきて「毎日ヒゲ剃りをしています」というお子さんもいるのですが、中学生くらいだとニキビなどの肌トラブルも多いため、そこでヒゲを剃ることで刺激が加わり、悪循環に…。それを心配した保護者の方が見かねて、相談に来られることもあります。
脱毛をしても、成長に伴って再び毛が気になってくることも
——キッズ脱毛を受けるメリットについて教えてください。
堀田:「毛を剃ったことがなくて、常に悩んでいた」「友だちに体毛の濃さを指摘された」という、思春期のムダ毛に関するお悩みをよく聞きます。それが脱毛によって体毛のコンプレックスが軽くなり、気持ちが前向きになるという変化は、たしかにあると感じます。
また、自己処理によるカミソリ負けや炎症などの肌トラブルを減らせる可能性もあります。毛を剃る回数が減るため、肌への刺激が少なくなり、結果として肌状態が安定しやすくなるケースも。
——逆にあらかじめ知っておきたい、キッズ脱毛のデメリットやリスクについて教えてください。

堀田:一つ目は、医療脱毛ではレーザーを照射するのですが、子どもの皮膚は大人よりも薄く、デリケートなため、場合によっては火傷が生じてしまったり、一時的に毛穴まわりに軽い炎症が起こったりする可能性があることです。
二つ目は、痛みです。もちろん以前より機械も技術も進化しており、痛みのストレスも少なくなってきていますが、感じ方には個人差があり、まったく痛みがないとは言えません。これらはお子さんだけに限らず、大人にも共通する部分です。
最後に、キッズ脱毛と大人の脱毛とで大きく違うのが、脱毛しても成長の過程で体毛が再び目立ってくることがある点です。大人の毛根の数は大きく変わらないため、大人になってから医療脱毛をすると、長期的な減毛・再発毛の抑制効果が期待できます。それに対してお子さんは第2次性徴の後期(中学生から高校生)に、成長に伴って体毛が濃くなったり、新たに目立ってきたりするため、脱毛後も再び体毛が気になることがあります。
こうしたキッズ脱毛のデメリットやリスクの面は、ご本人にも親御さんにも事前にしっかりお話しします。大人よりも皮膚の構造上デリケートな部分があるため、より丁寧にお伝えすることが大事だと思っています。
子どもの悩みを軽くする、家族ぐるみのコミュニケーションを!
——子どもが「脱毛したい」と言ってきた時、親子でどのようにコミュニケーションを取ると良いでしょうか?
堀田:まずは、お子さんが「脱毛したい」と思う根本的な理由について、家族で一緒に整理してみるのが良いと思います。単純にまわりの子が脱毛をしているからなのか、友だちに体毛のことを指摘されたからなのか、あとは自己処理による肌トラブルがつらいからなのか。理由によって、必要な対応は変わってきます。

理由を整理したうえで、脱毛にはどんな選択肢があるのかを保護者の方からお子さんに教えていただくのが良いと思います。医療脱毛も選択肢の一つですし、まずは家庭でのやさしい自己処理や見守りから始める方法もあります。
もしお子さんがムダ毛に悩んでいる様子である場合は、親御さんが悩みに寄り添える関係でいたいですね。また、「脱毛する・しない」を急いで決めるのではなく、お子さんの気持ちを受け止められる雰囲気を作ることも大切です。男の子の場合は、お父様からヒゲやムダ毛の正しい剃り方を教えてあげるのも良いと思います。そうした家族ぐるみのコミュニケーションが重要ですね。
後編では、家庭でできる安全なムダ毛処理やキッズ脱毛の選択肢、脱毛後のアフターケアについてお聞きします!
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