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日焼け止めは外出時だけでOK?専門医に学ぶ、生活シーン別の使い方

2025年04月22日

美容

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外出時、特に夏になると登場の機会が増える日焼け止め。みなさんは普段、どのように選んでいますか? 「とりあえずサッと使えるスプレータイプを」「とりあえずSPFやPAの値が高いものを」など、なんとなくの感覚や理解で使用している方も多いかもしれません。でも、その認識にはもしかすると誤解があるかも……?

本記事では、銀座スキンクリニックの院長・坪内利江子先生に、じつはあまり知られていない日焼け止めの使い方や肌への影響、さらに日焼け止めを使ったあとの正しいスキンケア方法について詳しく教えていただきました。

日焼け止め、1回あたりどのくらい塗っている?

――まずは、日焼け止めの正しい使い方について教えてください。たとえば顔に塗る場合、どのくらいの量を塗るのが適切なのでしょうか?

坪内:日焼け止めに書かれている“SPF”と“PA”の数値どおりの効果を発揮させる場合は、顔でいうとおおよそ500円玉一個分の量を塗っておくといいでしょう(※)。

ちなみに“SPF”は、紫外線B波(UV-B)を防ぐ指標で、肌の表面を焼く日やけやシミ、皮膚がんに対する効果があります。

“PA”は、紫外線A波(UV-A)を防ぐ指標で、肌の深層に届いてシミ、しわやたるみの原因となる紫外線を防ぐ効果があるものです。

測定条件をもとに算出された指標によると、たとえば国内基準最高値である“SPF50+”PA++++は、1cm × 1cmの面積に日焼け止めを2mg置いたときの効果を表していて、クリーム状の日焼け止めの場合、約2mmの厚さになります。

※:ご使用いただく各製品の使用上の注意および使用量の目安をご確認のうえ、ご使用ください。

――数値の効果を発揮するための量が指標で定められているんですね。化粧下地やファンデーションに日焼け止め効果も入っているものがありますが、通常のメイクで日焼け対策はできますか?

坪内:化粧下地やファンデーションは薄づきにする人が多いかもしれません。“SPF50+”と書かれているものでも、塗る量が少なく、製品が推奨する量に満たないと、その効果を十分発揮できないことがあるんです。

――「しっかりと塗る」ことが重要であること、よくわかりました。ちなみに、何もつけずに外へ出るとどのくらいで日に焼けてしまうのでしょうか?

坪内:標準的な日本人の場合、日に当たって20分ほどで赤くなるといわれています。つまり、日焼け止めの効果については一般的に、SPF1あたり約20分、紫外線から肌を守ってくれるといわれているんです。塗り方や製品にもよるので単純計算はできませんが、製品を選ぶ際の目安にしてみてください。

日焼け止めの効果を左右する鍵は「塗り直し」にあり

――塗る量が十分でないと製品のパッケージなどに書かれている数値の効果が出ないこともあるんですね。

坪内:はい。そこで重要なのが日焼け止めの塗り直しです。

朝、日焼け止めを塗ってそれっきりという方も多いと思いますが、そもそも塗る量が少ないとすぐに効果が薄れてしまいます。

たっぷり日焼け止めを塗っていたとしても、汗で流れてしまったり、ハンカチで顔を拭いたときに取れてしまったりすることもありますから、きちんと日焼け対策をするなら塗り直しは必須です。

環境省のホームページにある『紫外線環境保健マニュアル』でも“2、3時間おきに塗り直し(重ね塗り)”することが推奨されているんですよ。

――ちなみに、そういった日焼け止め対策はいつ頃からしたほうがいいのでしょう?

坪内:紫外線は1年中ありますから1年を通じて対策は必要ですが、3月末から10月下旬はとくに強くなるため、しっかりと意識して対策しましょう。紫外線は肌を乾燥させ、さまざまな肌トラブルを悪化させてしまう恐れがあるのです。

こまめな塗り直しが難しい方へ。ライフスタイル別に最低限の対策を伝授

――日焼け対策のためには塗り直しが重要であることがわかりました。ただ、塗り直しが難しい場合やあまり外に出ない日もあると思います。そういったときの対応についても教えてください。

坪内:日焼け止めの適切な塗り直しは、紫外線のあたり方によって変わります。“オフィスワークの日”“家の中で過ごす日”“アウトドアを楽しむ日”の3つのシーンで考えてみましょう。

外に出るのは通勤時やランチのときのみ。オフィスワークがメインの日

坪内:オフィスワークの日について。通勤など太陽の下を歩く時間が10分くらいであれば、SPF30くらいの日焼け止めで十分ガードできます。ただ、先ほど伝えたとおりその効果を発揮するためにはしっかり塗る必要があるので、薄めに塗る方は国内基準最高値の製品を選んでおくといいかもしれません。

蛍光灯の光にも紫外線は含まれますが、ごくわずか。日の当たらない室内にいるときは、お昼休みなど外に出る直前に塗り直しをするといいでしょう。太陽が出ているうちに退勤する場合は日焼け止めを塗るようにしてくださいね。

――メイクの上から塗りなおすのは結構難しいと感じてしまいます……。

坪内:せっかくきれいにお化粧したのに、その上から日焼け止めを塗るのは抵抗がありますよね。とはいえ、ファンデーションを落として塗りなおすのも現実的ではありません。そこで便利なのは、スプレーやパウダータイプの日焼け止めです。

スプレータイプの場合、顔一周を5秒くらいかけて2周しておきましょう。パウダータイプは2回ほど肌にのせておくことをおすすめします(※)。

塗るタイプなら、日焼け止めとファンデーション、保湿クリームなどが一体となったBBクリームが重ね塗りしやすいですよ。

※:ご使用いただく各製品の使用上の注意および使用量の目安をご確認のうえ、ご使用ください。

日中、家の中でのんびりしている日

坪内:家の中で過ごす日は、窓際にいるかどうかがポイント。日光があたらないところにいる場合は不要ですが、日当たりのいい場所で長時間過ごすなら日焼け止めを塗りましょう。その際、PA値の高いものを選んでください。

窓ガラスを通って屋内に入ってくる紫外線にUV-Bはあまり含まれませんが、そのかわりシミ、しわ、たるみ原因となるUV-Aが入ってくるんです。そのため、UV-Aをしっかり防ぐことが重要です。

日中、アウトドアスポーツを楽しむ日

坪内:ゴルフや登山などアウトドアスポーツを楽しむ日は、汗に強いタイプの製品を選び、しっかりと対策をしてください。一番強い値の日焼け止めを使用しても、汗をかいて顔やからだを拭いたら日焼け止めも崩れてしまいます。そのため、数時間おきに塗り直しが必要です。

――やはり1日中外にいる日はしっかりとした対策が不可欠なんですね。日焼け止め以外に、簡単にできる日焼け対策はありますか?

坪内:外出時に日傘をさしたり、つばの広い帽子をかぶったりして、物理的に遮光することも対策の1つになります。ただし、紫外線は上からだけでなく地面に跳ね返って下からも入ってくるので、日傘や帽子だけでは残念ながら不十分です。まずは日焼け止めを塗って、プラスアルファの対策として日傘や帽子を取り入れるといいでしょう。

日焼け止めを使ううえで気にすべき肌のことって?

――日焼け止めを使用するうえで、肌への負担を軽減するにはどうしたらいいのでしょうか?

坪内:日焼け止めを使ったあとのケアを大事にしてください。日焼け止めを落とし切れていないことが、肌トラブルにつながりやすくなります。

とくにウォータープルーフタイプの日焼け止めのなかにはクレンジングを使わないと落としにくいものもあります。クレンジング剤選びのポイントは、洗い流したあとも肌がしっとりするような保湿力のあるものを選ぶこと。洗い流す際に、肌に必要な油分まで落としてしまうと、バリア機能が低下してしまうので気をつけてください。

完璧な日焼け対策は難しい。だからこそ、塗布後のケアにも気を配って

――じつは日焼け対策って結構難しいんですね。対策ができなかったときのリカバリー方法はあるのでしょうか。

坪内:完全に日焼け対策をできる人は少ないと思います。首やデコルテ周りなど塗りそびれる場合もあれば、塗り直しを忘れることもあるでしょう。そうして紫外線にあたると肌が乾燥し、活性酸素による炎症が起きてしまうので、まずは1日の終わりに保湿、そして抗酸化ケアをしっかり行ってください。

忙しい日々のなかで日焼け対策にも気を配ることは大変だと思いますが、まずは日焼け止めを持ち歩いて塗り直す習慣づくりから始め、余裕があるときにパックなどでケアをしてみてはいかがでしょうか。

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