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都市伝説
その1鎮痛薬※に頼りすぎると、
だんだん効きづらくなる？
都市伝説その1 鎮痛薬篇鎮痛薬※に頼りすぎると、
だんだん効きづらくなる？※市販薬
定められた用法・用量を守って
短期間に服用すれば、体が鎮痛薬に
慣れてしまい効きづらくなる
ということはありません。ただし、鎮痛薬の使用は月に10日までにとどめておくことが大切です。誤った使い方をすると、鎮痛薬がかえって痛みを誘発し「薬剤の使用過多による頭痛（薬物乱用頭痛）」を引き起こす恐れがあります。
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都市伝説
その2鎮痛薬※は、痛みがガマン
できなくなってから飲むもの？
都市伝説その2 鎮痛薬篇鎮痛薬※は、痛みがガマン
できなくなってから飲むもの？※市販薬
使用するタイミングは重要です！
痛みが出始めたら使いましょう。痛みをガマンしていると、痛みの原因物質が体の中で増えすぎてしまい、鎮痛薬でも痛みを抑えきれないことがあります。また、ガマンを続けていると、徐々に痛みに対して敏感になり、痛みを感じやすくなってしまいます。
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都市伝説
その3鎮痛薬※は服用すると、
かならず眠くなってしまうの？
都市伝説その3 鎮痛薬篇鎮痛薬※は服用すると、
かならず眠くなってしまうの？※市販薬
全ての鎮痛薬が眠くなる
わけではありません。鎮痛薬には痛みを和らげる鎮痛成分のほかに、鎮痛効果を高めたり、胃の負担を減らす補助成分が含まれるものがあります。このうち、鎮痛効果を高める「鎮静成分※」が含まれる複合製剤では副作用として眠気を引き起こすことがあります。
鎮静成分を含まない単一成分の鎮痛薬であれば、眠気が起こることはほとんどありません。※例：アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素
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都市伝説
その4鎮痛薬※の効き目は人に
よって変わる場合がある？
都市伝説その4 鎮痛薬篇鎮痛薬※の効き目は人に
よって
変わる場合がある？※市販薬
脳のセンサーが敏感な人や、
頭痛を治療せずに放っておいた
人ほど、鎮痛薬は効きにくい傾向が
あります。ただし、必ずしも市販の鎮痛薬が効かないというわけではありません。頭痛専門外来を受診し、適切な治療を受けていれば、市販の鎮痛薬でも、日常的に頭痛をコントロールしていくことが可能です。
※市販薬
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都市伝説
その5天気や気候によって痛みは
ひどくなる場合がある？
都市伝説その5 痛み篇天気や気候によって痛みは
ひどくなる場合がある？
気圧変化により脳に刺激を与える
ので
痛みがひどくなることが
あります。気圧センサーの役割を担うのは、鼓膜周囲の鼓膜張筋に分布する三叉神経ではないかと考えられています。鼓膜の気圧変化が三叉神経を介して脳に刺激として伝わると、頭痛をおこすとも考えられています。また、台風などの低気圧により痛みがひどくなるのは、血管に対する抑えが緩くなって身体も脳の血管もむくみがちになるため。ほかにも、冷房による急激な温度変化にも要注意です。
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都市伝説
その6頭痛のときは、頭やからだを
温めると良くなる？ -
都市伝説
その7頭痛を起こさないための
生活習慣はある？
都市伝説その7 痛み篇頭痛を起こさないための
生活習慣はある？
頭痛を起こさないようにするには、
脳に必要以上の刺激を与えない
ようにすることが大切です。たとえば、スマートフォンやパソコン、ゲーム機などの画面を、長時間にわたって見続けることは控えましょう。また、食生活の乱れは血糖値の変動を起こしやすく、これが脳の血管に対して刺激になるほか、睡眠不足や休日の睡眠過多といった偏りも原因となります。
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都市伝説
その8気軽にできる身近な
頭痛予防ってあるの？
都市伝説その8 痛み篇気軽にできる身近な頭痛予防ってあるの？
身近に予防できる方法があります。
強いにおい、急激な温度変化やストレスに加え、色や光からくる視覚的な刺激を避けることが、頭痛予防につながります。たとえば、白黒などのコントラストが強い服装やデザイン、赤や黄といったチカチカする配色は控えめにして、淡い配色がおすすめです。また、日光の刺激を和らげるサングラスや帽子なども、積極的に利用しましょう。
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都市伝説
その9月経周期に伴う頭痛って、
生理痛の一種ですか？
都市伝説その9 痛み篇月経周期に伴う頭痛って、
生理痛の一種ですか？
月経前後や排卵期に起こる頭痛は、
月経関連片頭痛です。女性ホルモンのエストロゲンの変動が影響しているといわれます。急激に変動したときに、脳の神経が敏感に読み取って痛みが起こるので、女性ホルモンの変動が抑えられる妊娠中は片頭痛の発作は起こりにくくなります。まずは、生理時に起こる頭痛はれっきとした片頭痛であることを認識して対処することが肝心です。
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都市伝説
その10自分に合った鎮痛薬※を
選ぶ方法は？
都市伝説その10 自分に合った鎮痛薬を選ぶ方法は？自分に合った鎮痛薬※を
選ぶ方法は？※市販薬初めて飲むときや新しいものを選ぶときは、
薬剤師に相談しましょう。市販で買えるお薬には、医療用としても使われている鎮痛薬もあり、また、成分もさまざまです。持病のある人はもちろん、初めて飲むときや新しいものを選ぶときは、薬剤師に相談するとよいでしょう。頭痛の頻度や程度などを伝えた上で専門外来をすすめられた場合は、受診して検査や診察を受けることが大切です。
※市販薬
【監修】(都市伝説その4、5、7、8、10) 清水俊彦（しみずとしひこ）医師医学博士/東京女子医科大学 脳神経外科 頭痛外来 客員教授/獨協医科大学 脳神経内科学 臨床准教授(兼任)
代表著書に「頭痛女子のトリセツ」（マガジンハウス）があるほか、“新型頭痛”と言われる脳過敏症候群をわかりやすく解説した「脳は悲鳴を上げている」（講談社）などがある。 １日に200〜300人の患者を診るかたわらでテレビ・新聞・雑誌等でも精力的に啓発活動を行っている。
