肝斑(かんぱん)Information


小西奈津子先生による肝斑がよくわかる講座

シミの種類と肝斑のみわけ方

シミの種類によって正しく対処しましょう。

悩んでいるシミの種類がわかったら、それぞれに適した対処法を取ることが解決への近道です。ご自分で判断できないときは、皮膚科専門医に相談してみてくださいね。

タイプ1 日光性黒子(にっこうせいこくし)

女性外来の患者さまで最も多いのが、このシミ。別名「老人性色素斑」と呼ばれるけれど、年齢には関係ないんです。いかに紫外線に当たってきたかが重要なのです。境界のはっきりした円形〜楕円形で、淡〜濃茶色をしています。顔のほかに、手や腕などにもできます。

原因:紫外線。対処法:美白剤、レーザー治療、光治療など。

とってもポピュラーなシミ。私にもありますよ。

タイプ2 雀卵斑(じゃくらんぱん)

「ソバカス」のこと。両頬から鼻にかけて見られる小さな淡い茶色のシミ。幼少時から現れるから治らないと勘違いする人も多いけれど、ちゃんと治療法があるので安心してくださいね。

原因:紫外線、遺伝傾向が強いといわれる。対処法:美白剤、レーザー治療、光治療など。

タイプ3 炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)

ニキビやケガのあと、虫さされのあとが、シミになって残ったことはありませんか?このタイプのシミを「炎症後色素沈着」と呼びます。2〜3ヶ月で回復に向かうことが多いですが、ときに長期に残ることもあります。

原因:紫外線、ニキビ・ケガ・虫さされなどの炎症。対処法:美白剤、光治療、ビタミンCの内服薬。

タイプ4 肝斑(かんぱん)

一般にはまだあまり知られていないようですが、皮膚科専門医の間ではごくふつうに知られるシミです。30歳前後から、境界のはっきりしないモヤモヤとした淡い茶色のシミが両頬や口のまわりに左右対称に現れます。

原因:女性ホルモンバランスの乱れ、紫外線など。対処法:トラネキサム酸の内服薬。

両頬にクスミのように広がっているのが肝斑です。ほかのシミのイメージと違うでしょう?

「肝斑(かんぱん)」は怖いシミじゃありません。

聞き慣れない名前ですが…

「肝臓のシミ」と書いて「肝斑」と呼びます。外来の患者さまに「あなたのシミは肝斑ですよ」というと、「え?私肝臓が悪いの?」とびっくりされますが、肝臓や内臓の病気とはまったく関係ありません。ただのシミですから安心してください。

見た目がとても特徴的です

肝斑は現れ方に大きな特徴があります。
ほかのシミと見分けるポイントを覚えておいてくださいね。

  • シミの形と色
    境界のはっきりしないモヤモヤとした淡い茶色のシミ。
  • シミの現れるところ
    両頬、おでこ、口のまわりに左右対称に現れる。目のまわりを避けてシミが見られる。

かんぱん情報1

肝斑で悩んでいる女性は、どれくらいいるの?

シミの悩みで女性外来を来院される患者さまのシミの種類別比率(調査期間:2005.6〜2007.6)
小西奈津子:南山堂「治療」Vol.89,No10(2007.10)

日光性黒子52%、肝斑29%、雀卵斑9%、炎症後色素沈着9%、その他1%


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