皮膚科の診療室から [笹屋晴代先生/近畿大学医学部附属病院 皮膚科 女性外来(スキンケア専門)]

連載コラム 第4回 肝斑・ココだけ!アドバイス
教えて!スキンケアのポイント ー マッサージ

マッサージでこすり、さらにゴシゴシ拭き取る。これではお肌が悲鳴を上げます

血行がよくなり新陳代謝がさかんになる、ハリが回復する、シワものびる…、マッサージはお肌によいというイメージがあると思います。しかしながらお肌へのやさしさ抜きのマッサージはご用心。クリームをよく塗り込んでマッサージをしっかり数分間。マッサージが終わったらクリームを拭き取るためにまたゴシゴシ。これでは、ずっとお肌をこすりっぱなしです。お肌のためと思ったことが、逆にお肌に余計なダメージを与えることになってしまいます。マッサージをするなら、洗顔と同様に、やさしく適度に、を心がけてください。

お肌への刺激で悪化しやすい肝斑の場合、過度のマッサージは控えましょう

マッサージをはじめる前に、自分のお肌の状態をよくチェックすることも必要です。あなたは肝斑がありませんか? マッサージが度を越すと、ケアのつもりが、かえってシミの原因になり得ます。なかでも、肝斑は、刺激によって症状が悪化する傾向にありますので、肝斑を発症していたら、過度のマッサージは避けたほうがお肌のため。いまのお肌の状態をしっかり把握したうえで、スキンケアを考えるようにしましょう。

肝斑見た目でチェック!

「何もしない」もケアのひとつ。肌の持つ自然治癒力に任せてみて

たとえば、古い角質を早く落とそうと、メガネ拭きなどにも使われている超極細繊維を用いた洗顔クロスでこする人も少なくありません。しかし、どんな洗顔法であってもやりすぎは禁物。肌にはターンオーバーというサイクルがあって、自分で生まれ変わることができますし、天然の保湿成分によるバリア機能も備わっています。こうしたお肌の持つ自然治癒力に任せることも大切です。洗顔クロスなどで強い刺激を与え続けてしまうと、かえってこの力を損なってしまうこともあります。何もせずに肌の回復を待ち、その間に、トラブルの原因を軽減することに努めるのも賢いスキンケアといえると思います。

シミのメカニズム「皮膚のターンオーバー」

肌トラブルがあったら患部を触らないこと。無意識のクセに注意して!

ニキビ、吹き出物、シミ、ソバカス、シワ…、お肌に何かトラブルがあると、ついそこに手がいってしまう方が意外に多いんです。鏡の前でなくても、普段意識しないまま、しょっちゅう触ってしまっている…。指摘しても、ほとんど自分では気づいていらっしゃらないようです。こうして触れることが刺激になって、トラブルを悪化させることもあります。そんなときは、もちろん、マッサージも控えたほうがいいでしょう。「お肌のトラブルには触らない」を心がけるようにしてください。

過度のマッサージは避け、お肌の自然治癒力が働きやすい環境を整えて!
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