皮膚科の診療室から [笹屋晴代先生/近畿大学医学部附属病院 皮膚科 女性外来(スキンケア専門)]

連載コラム 第3回 肝斑・ココだけ!アドバイス
教えて!スキンケアのポイント ー 洗顔&メイク

洗顔料はよく泡立て、泡で汚れを包み込むようにやさしく洗いましょう

洗顔は、とにかく‘肌にやさしく’が基本です。力を入れて余計な刺激を加えないようにします。洗顔料は肌の上で泡立てるのではなく、手のひらや泡立てネットを使い、先に泡立ててから使うのがおすすめです。手のひらいっぱいによく泡立てたら、手のひらでやさしく、肌に手が触れるか触れないかくらいの感じでなでるように洗います。汚れをよく落としたいばかりに、洗顔料をゴシゴシとこすりつけるのは、決して肌によいことではありません。洗顔料は残らないようにしっかり洗い流しますが、このときも力を入れてこすらないようにしてください。

正しい洗顔のしかた

  • 洗顔料をよく泡立てます。

    洗顔料をよく泡立てます。

  • 泡で汚れを浮き上がらせるように洗います。その後、泡をていねいに洗い流します。

    泡で汚れを浮き上がらせるように洗います。その後、泡をていねいに洗い流します。

  • タオルで軽く押さえるように水気をとります。

    タオルで軽く押さえるように水気をとります。

摩擦は肌の敵、ゴシゴシこすらないでください

メイクや汚れを落とすのは大切なことと、みなさん、思っていらっしゃいます。その思いが高じて、かえって肌にダメージを与えていることが少なくありません。たとえばシートタイプのメイク落としを使用する場合も、やさしくひと拭きではなく、つい力が入ってしまい、しっかりこすってメイクを落とそうとしていませんか。
また、スクラブ入りの洗顔料でゴシゴシこすって肌の汚れを落とそうとする人も多いようです。どちらも大切な肌に刺激を与えることになるので、やりすぎには要注意。肌にとって摩擦は大きな負担です。できるだけ避けるようにしましょう。

自分の肌を信じましょう。化粧品は少しでも違和感があったらすぐやめて!

洗顔後に化粧水などを使う際、ヒリヒリする、かゆみがでる、赤くなるなど自覚症状があったらすぐに使用をやめましょう。
値段が高いからとあきらめがつかず、つい使い続けてしまうこともあるかと思いますが、この際、思い切ってやめること。実際に、肌に合わないにもかかわらずストップしなかったために肌荒れをおこし、肝斑を悪化させた患者さんもいらっしゃいます。これまで長く使い続けていた化粧品でも、急に肌に合わなくなるということもあります。漫然と使い続けるのではなく、肌質との相性などをこまめにチェックすることが大切です。

美白剤は、継続することが効果を引き出すいちばんのポイントです

シミやくすみが気になると、美白剤を使う方も多いと思います。

値段も成分も多種多様の製品がありますので、値段に影響されず、自分の肌に合ったものと出会ったら、毎日使い続けることが大切です。また、美白を一生懸命行いながら、一方で、うっかり紫外線を浴びているのでは効果はあがりません。美白は1日にしてならず。紫外線対策とあわせて、日々の努力、積み重ねが美白には欠かせないということを、いつも患者さんにお伝えしています。

「肌にやさしく」が洗顔・スキンケアの基本、美白には「毎日続ける」努力が必要です。
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